百花繚乱の地下アイドル 姫乃たまさんが語る「シェルターとしての機能」とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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百花繚乱の地下アイドル 姫乃たまさんが語る「シェルターとしての機能」とは?

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多田敏男週刊朝日
地下アイドルの活動をしながら実態調査もした姫乃たまさん=撮影・多田敏男

地下アイドルの活動をしながら実態調査もした姫乃たまさん=撮影・多田敏男

自身の経験をもとに『職業としての地下アイドル』をまとめた姫乃たまさん=本人提供

自身の経験をもとに『職業としての地下アイドル』をまとめた姫乃たまさん=本人提供

「アイドル戦国時代」と言われ久しい。AKB48や乃木坂46のような人気グループから、メジャーデビューしていないアーティストまで「群雄割拠」している。そのうち多数を占めるのが地下アイドルと言われる人たちだ。その数は全国に数千人はいて、多くのファンを引きつけている。

【自身の経験をもとに『職業としての地下アイドル』をまとめた姫乃たまさん

 今年に入っても、ライブで虫を食べるといった過激なパフォーマンスがニュースになったグループも出現。何かと注目される存在の実像について、自身も9年近く活動し、『職業としての地下アイドル』(朝日新書)の著書がある姫乃たまさんに聞いた。

――地下アイドルといっても何人ぐらいいるんでしょうか。

「毎年夏に開かれるイベント『TOKYO IDOL FESTIVAL』(トウキョウ・アイドル・フェスティバル)に出演している人だけでも1千人以上います。しかし、ここに出られるのはほんの一握りで、ほかにも数えきれないほどの女の子が地下アイドルとして活動しています。各地で活動している『ご当地アイドル』を含むと数千人いるのは確実で、ひょっとすると万単位になっているかもしれません」

――『職業としての地下アイドル』ではアンケートなどをもとに、実像を紹介しています。

「地下アイドルは年齢、性別、資格などを問わず、誰でもなれます。2016年に私が実施したアンケートでは、平均年齢が21・6歳で、14歳から35歳までと幅広かったです。男性の地下アイドルも増えていますが、今回は女性の地下アイドルに対象を絞りました。彼女たちは基本的に『普通の女の子』で、どこにでもいる普通の若者です。アイドルと言っても、学校での生徒の序列を示す『スクールカースト』で最上位にいた人は少数派で、上中下で「中」と答えた人が最も多く、半数以上でした」

「地下アイドルになったきっかけは『なんとなくの好奇心』が29・3%と一番多かったです。この世界に足を踏み入れる女の子たちは、身の回りに地下アイドルの知人がいるケースが目立ちます。私自身も知人に誘われて活動を始めました」

――ファンはどういった人たちなんですか。

「アンケートではほとんどが男性で、平均年齢は35・4歳でした。18歳から58歳までと幅広いですが、金銭的にある程度の余裕がある30代以上が中心になっています。『月にいくらアイドルファン活動に費やしていますか?』の回答は平均3万7千円で、最大17万5千円という人もいました。ファンになったきっかけは『ある地下アイドルを偶然知って』が40・8%と1位でした」

――過激なパフォーマンスやファンとの距離が近いことなどについて、否定的なイメージを抱く人もいます。

「奇抜なコンセプトの地下アイドルもいます。そのほうが世間的な話題を呼ぶこともあるので、従来のアイドルをイメージされている方は驚かれるかもしれません。ただ、大人に強要されて過激なパフォーマンスをしていることよりも、人気を得ようと必死になった結果、女の子が自主的に頑張っていることが多いように思います。また、いわゆる『枕営業』にも関心をよく持たれます。全くないとは言い切れませんが、地下アイドルの世界には見返りを提供できるような権力を持っている業界関係者があまりいないので、営業をする相手もメリットもないのです」



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