錦戸:僕自身、村上とかほかのメンバーがテレビやいろんな作品に出ているのを見たら、「ああ、頑張ってるな」と思うし、カッコいい、うらやましいなと思います。だから仲間に「カッコええな。うらやましいな」と思ってもらえる僕でないといけないなと。そんな気持ちで、グループのメンバーと向き合っていますね。

林:いま急に思い出しましたけど、ずっと昔、デビューしてすぐかな、関ジャニの皆さん、森進一さんが中心になっていた「じゃがいもの会」(チャリティーを目的とした社会福祉活動)に行きませんでした?

錦戸:あ、行きました。

林:森進一さんにこのページにゲストで出ていただいたときに、「何かやってください」と頼まれて、私、歌なんて歌えないし、募金箱を持って歩いたんですよ。

錦戸:そうだったんですか。

林:終わってNHKホールを出たら、ファンの女の子たちがいっぱいいたのを覚えています。私なんかぜんぜん無視なんだけど、一人の女の子が「関ジャニに会いました?」と言うから、「錦戸君と握手しちゃった」と言ったら、「キャーッ!」とか言って私、襲われそうになりましたよ。一緒に行った編集者が「林さん、なんでそんなウソ言うんですか」って言うから、「あの子たち、あんまり私を無視するから、ちょっとからかったのよ」って。それ今、思い出した(笑)。

錦戸:アハハハ。いたずら心ですね。

(構成/本誌・直木詩帆)

週刊朝日  2018年1月5-12日合併号より抜粋