茂永容疑者とは一体、どのような人物なのか? 友人がこう話す。

「地元の数矢小学校、深川第三中学校を卒業後、国学院久我山高校、国学院大学で神職の勉強をし、資格もとって宮司になった。子どもの頃は運動神経抜群だった。刀が犯行に使われていたけど、チャンバラごっこが好きで、小さい頃はよくおもちゃの刀を腰に差していた。元々やんちゃな性格でケンカを売られたら買うタイプ。まさかこんなことになるなんて……」

 茂永容疑者をよく知る近所の飲食店経営者の証言。

「あいつ(茂永)は若い頃、俺がシメてやったことがある。不良? いや、ただの金持ちボンボンのバカ息子だよ。宮司の時は、金集めに走ってたけど、神社のカネをみーんな持っていっちまって銀座で豪遊していた。巫女さんに手を出したと問題になったこともある。 そういうことが重なって、あいつはもう駄目だ、とみんなが見放していた。事件があったと聞いて、すぐあいつと思ったよ」

 茂永容疑者は前述の通り、体調を壊した父の後を継いで宮司になるが、最初は順調にいっていたという。

お金集めがうまくて、これまで地味で赤字だったお祭りなどの行事に、有名人を呼んでくるなどした。たとえば、富岡八幡宮は勧進相撲発祥の地で、歴代横綱の名前を刻んだ横綱力士碑というのがある。かつてはただ名前が刻まれるだけだったが、実際に横綱を呼んで土俵入りなどをさせるイベントにしたのは茂永君の時代。3年に一度の例大祭、通称水かけ祭りでも、地元ゆかりの有名人を呼んで派手にやっていた。ただ、金遣いも荒く、派手だった。宮司時代にも色々あって、ラスベガスで神社の金を使ってしまったことがあり、宮司にあるまじきこととお父さんに宮司を解任され、近所では見かけなくなった」(知人)

 一方、弟の手にかかって命を落とした姉の長子さんはどのような人物だったか。姉弟の知人がこう話す。

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