――小峠さんと言えば、今や“モテ芸人”。別れた女性からも言い寄られるとか。ズバリ、モテの秘訣は?

 そりゃ堂々としてることに尽きるんじゃないですか。ハゲてるとか太ってるとか、そんなことは関係ない。堂々としとけばそれでいいんです。僕が女性と付き合う上で、一つだけ決めてることがあるんです。それは、“かっこつけ”をやらないこと。一生できないことは、最初からやらない。とりあえずの“ポイント稼ぎ”は、絶対にやらないと決めているんです。

――いわゆる巷で言われる「モテテクニック」とはずいぶん違う

 こまめにメールをしたり、女性のために椅子を引いたり、扉を開けたりなんかは、最初からしません。36歳まで売れなくてお金もなかったので、20代の頃からデートは全て割り勘でした。最初に「ごめん、お金ないから割り勘でいい?」って断ってました。自分が本心で動けない行動だったり、一生続けられない行動は、最初からやらない。それがモットーです。

――なるほど。ハゲに対する姿勢と、女性へのスタンスは似ているのでは。

 そうかもしれないですね。今は、ハゲで良かったって本気で思ってます。「ハゲてるからテレビに出られない」と思っていたのが、「ハゲているからテレビに出られる」に変わった。ハゲによって自分のキャラクターができたし、確実に良いことの方が増えました。だからもし今、薄毛仲間と昔話した「髪が生える薬」があったとしても、買わない。300万円は払えるようになったけど(笑)、もう僕には必要ないですね。
(本誌・松岡かすみ)

※週刊朝日オンライン限定記事

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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