●使ったときが手入れどき


 テーブルは来客が帰ったときにサッと拭けばキレイを保てるし、洗面台の水滴もその都度拭けば水垢がたまらない。ガスコンロも使ったらすぐに拭けば、汚れが落ちやすい。

●タオルは万能
 掃除には「はたく、掃く、拭く、磨く」の動作があるが、沖さんがもっとも大切にしているのが「拭く」こと。「拭くだけでもだいぶキレイになる」(沖さん)。沖さんが使うのは雑巾ではなくタオル。厚すぎず薄すぎない、普通の温泉タオルが一番使いやすいという。

●汚れが見えないうちに
 汚れには見えるものと見えないものがあり、キレイに見えても汚れはたまっている。見えないうちに済ませておけば、時間も手間もかからない。

●一度にやるのは1カ所、5分以内
 リビングルームの床拭きなら1畳分だけ、窓ガラスなら2枚だけと決める。5分で取れない汚れはいくらやっても取れない。同じ動作を繰り返すのは疲れるし、掃除嫌いになる原因にも。何度かにわけて汚れを減らしていく。

 沖 幸子さんの自宅は、決してモノが少ないわけではない。

「家を片づけるためにモノを減らすことは必要だけど、一気にやると寂しさを感じる人もいる。それよりも1着買ったら2着処分するなど、少しずつ減らしていけばいい。私も、昔集めていたテディベアが捨てられず、今でも1個ずつ交代で飾っています」

(取材・構成/本誌・野村美絵)

週刊朝日 2017年12月8日号