たとえばアナウンサーなど、何着かのスーツを着まわしていたり、タレントでも同じ衣装でコーナーを担当している者というのが、テレビ番組には意外と多い。

 新人歌手のように、一着の衣装で歌番組や営業をこなす場合もあれば、メイプル超合金のカズレーザーやピコ太郎など、衣装がアイコンのようになっている芸人の着数も知れている。

 また、収録日が2日にわたった場合、「同じ衣装で」というリクエストが番組からある場合もある。

 そんな中、毎度毎度クリーニングに出すというのはスケジュール的にも経済的にも考えにくく、これまでは脱臭スプレーなどが大活躍していたのである。

 でも、「脱臭ハンガー」があれば、汗や食リポで付いてしまったニオイだけでなく、ロケ先などで付いた花粉を抑制することもできるのだ。

「脱臭ハンガー」と、件の「衣類スチーマー」があれば何とかなる……と、スタイリストさんが付かない若手タレントのマネジャーにも注目されているという。

 加えて、厚みのある立体的な形状は、型崩れも抑えてくれるので有り難い。

 1本あれば、単独で乗り込む地方ロケも怖くはない。

週刊朝日  2017年11月24日号

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山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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