警視庁提供
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 知り合った男性を睡眠薬で眠らせて現金などを奪う昏睡(こんすい)強盗などの罪に問われた「声優のアイコ」こと、無職の神いっき被告(33)は半病人のような姿で法廷に現れ、痛々しかった。東京地裁(石井俊和裁判長)は彼女に4月28日、懲役10年(求刑懲役15年)の実刑判決を言い渡した。被告弁護側は別人格が現れる解離性障害(多重人格)があり、責任能力がないと訴えたが、主張は退けられた。

 神被告はこの日も手錠に腰縄姿で、洗いざらしの赤いシャツを着て入廷した。

 彼女はメンタルな部分よりも、既に外観が壊れてしまったようにみえた。目を引いたのは、額にあったらしい髪の毛がどんどん後退し、おでこが異常に広くなっていたことだ。目は二重で、アイドルっぽく見えるなど、ネットで出回っている神被告の「イケメン」ぶりはまだ残ってはいるが、ガリガリに痩せ、青白く、小柄できゃしゃな体つきは、肉体に何か疾患を抱えているかのようにみえる。

 ただ、人定質問で「はい」と返事をしたその声は低く、動作もまるで中年男性のようで、男として生きて行く決意だけは変えないつもりだということがうかがえた。

 判決が言い渡される間は、ずっと下を向いて頭を抱えるようなそぶりをした。

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