東尾修、WBCに「絶望的になる必要はまったくないよ」 その訳は? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修、WBCに「絶望的になる必要はまったくないよ」 その訳は?

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
アメリカに敗れ、ベンチからグラウンドを見つめる日本の選手たち (c)朝日新聞社

アメリカに敗れ、ベンチからグラウンドを見つめる日本の選手たち (c)朝日新聞社

 準決勝で敗れたWBCの侍ジャパン。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏が選手をねぎらいつつ教訓について語る

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 侍ジャパンは本当によく戦った。世界一奪回の目標は達成できなかったが、優勝まで手の届く一発勝負の米国の地まで歩み続けた。小久保監督も勝つための用兵をし、選手も文句も言わずに国を背負って戦った。その過程をみんなが見ていたと思うし、心からお疲れさまと言いたい。

 1点差で敗れたことをどう思うか。菊池の失策から失点し、松田のファンブルが決勝点を生んだ点はある。ただ、責めるわけにはいかないよ。菊池の守備で何度助けられたか。さらに言えば、初めてプレーするドジャースタジアムの舞台。試合前から降りしきる雨で守備練習すら行えなかった。しかも、メジャーの公式戦と同じWBC公式球。すべてがメジャーリーグの用意した舞台で戦う以上、多少のミスが出ることは想定内だし、そこに敗因があるわけではない。

 打者も苦労したはずだ。小久保監督も「あれだけの選手たちがなかなか芯でとらえられない。メジャークラスの動くボールへの対処は難しいと感じた」と言う。WBC球はボールの変動幅が変わる。普段からツーシームやカットボールで、ボールを動かすことに長けた投手たちを初見でとらえることは難しい。では、国際大会のためにWBC球にボールを揃えるべきなのかと言えば、またそれは難しい問題になる。それぞれの野球文化もあるから、アメリカナイズすればいいということでもなかろう。日本の投手はスピンの利いたフォーシームで、何度もメジャー打者の空振りを誘ったし、日本の野球の良さをしっかり出せていたと思う。劣っている点ばかり見る必要はない。


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