「記憶にない」進撃の石原慎太郎 政治心理学者が会見を採点 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「記憶にない」進撃の石原慎太郎 政治心理学者が会見を採点

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百条委でも主導権を握りたいところだが…… (c)朝日新聞社

百条委でも主導権を握りたいところだが…… (c)朝日新聞社

 84歳とはいえ、まだまだ“ファイティングポーズ”だけは健在のようだ。

 石原慎太郎・元東京都知事は3月3日、延期していた記者会見を開いた。石原氏は冒頭、「百条委員会まで待てない。座して死を待つつもりはない」と意気込んだかのように見えた。

 だが、「行政の責任者として移転を裁可した責任は認める」と言いつつも、2011年の、東京ガスの瑕疵(かし)担保責任を放棄した協定書に知事の判子が押されていることを質問されると、「どんな判子が押してあるの?」「私自身に覚えはない。担当者の誰かが何らかのサインはしたでしょうね。その時に私の判子が使われた」と回答。肝心なことは「聞いていない」「浜渦(武生・元副知事)や前川(耀男[あきお]・現練馬区長)に任せていた」と繰り返し、「都議会だって豊洲への移転に賛成した。行政全体の責任だ」と開き直った。

 国際医療福祉大学(政治心理学)の川上和久教授はズバリこう言う。

「石原さんは、逃げているのではなく積極的に話したくてうずうずしているというイメージを醸し出したかったんでしょうね」

 石原氏は20日、都議会の百条委員会で喚問される予定だ。その前に会見の場を設けたのはなぜなのか。

「メディア戦略ではないでしょうか。記者会見にニュース価値を持たせ、マスコミに大々的に報道させることで、今後開かれる百条委員会のニュース価値を薄めてしまおうという狙いがあったと受け取れます。自然体に見せつつも、練り込まれた想定問答が準備されていたのでは」(川上教授)

 石原氏は、

「豊洲に移転しないから、ランニングコストがべらぼうな額になっている。混迷は、小池都知事の責任」

 と、小池百合子知事への攻撃も忘れなかった。


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