偏差値35から一流企業へ “入りやすくて就職に強い”大学の秘密 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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偏差値35から一流企業へ “入りやすくて就職に強い”大学の秘密

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千葉科学大の学生消防隊 (c)朝日新聞社

千葉科学大の学生消防隊 (c)朝日新聞社

 大学の定員が志願者数を上回る「全入時代」に突入し、大学教育のあり方が根本から問われている。生き残り競争にさらされるなか、独自の取り組みで成果を上げる大学が注目されている。偏差値なんて関係ない、本当の意味での「いい大学」を紹介する。

 河合塾の教育イノベーション本部副本部長の近藤治氏は、大学の選ばれ方が今後大きく変化すると予想している。

「これからは『偏差値の高低で選ばれる大学』と『偏差値以外の要素で選ばれる大学』の二つにわかれるでしょう。偏差値が低くても質の高い教育を提供し、就職で実績をあげている大学が評価を高めているからです。教科学力を中心に選抜する大学をめざす人は、もちろん偏差値を上げることが重要です。一方で、入試時のステータスにとらわれずに、入学後の教育環境に目を向けた大学選びも必要です」

 とはいっても、「偏差値が高い大学=ブランド校=就職に強い」という考えは、簡単に捨てられないかもしれない。だが、入りやすさに比べて、就職で高い実績をあげている“お得な”大学があるのも事実なのだ。

 本誌がまず紹介したいのは、「北陸の奇跡」とも呼ばれている金沢星稜大(金沢市)だ。

 2000年ごろから定員割れに追い込まれ、留学生の受け入れでしのいでいたが、学生の就職活動を徹底的に支援する改革を断行し、現在では就職率が9割を超えている。就職先には日本銀行やJR東日本、東京海上日動火災保険など、難関大学生でも内定が難しい企業も多い。

 改革の旗振り役となった堀口英則進路支援室長は、こう話す。

「私が03年に就任した時の偏差値は、実は35。ですが、決して学生の能力が低いわけではありませんでした。地方の私立大は、国立大などに落ちて不本意に入学してきた学生が多い。彼らは自信とやる気を失っていただけだったんです」


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