領土問題は「待て」でも信頼する…安倍首相はプーチン大統領の忠犬か (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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領土問題は「待て」でも信頼する…安倍首相はプーチン大統領の忠犬か

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会談で握手を交わす安倍首相とプーチン大統領=15日午後6時6分、山口県長門市、代表撮影 (c)朝日新聞社

会談で握手を交わす安倍首相とプーチン大統領=15日午後6時6分、山口県長門市、代表撮影 (c)朝日新聞社

「婿入りがかなわなかったことが、日ロ会談を象徴していた」(政府高官)

 婿とは、2012年に日本がロシアのプーチン大統領に贈った雌の秋田犬「ゆめ」のつがいとなる犬のこと。プーチン大統領の来日に合わせて、日本政府は雄の秋田犬を贈ることを打診したが、事前にロシア側から断りの連絡があったという。

 そして12月15日。安倍首相の地元・山口県で、両首脳は二人きりで1時間半話した。しかし、翌日発表された共同声明では平和条約締結の道筋すら盛り込めず、共同経済活動に関する協議を開始するというもの。

「(歯舞、色丹2島返還を明記した)日ソ共同宣言を発表した60年前より後退した。0点以下のマイナス点の完敗。経済援助するぐらいなら、旧島民や根室の漁民に寄付したほうがいい」

 と酷評するのは、北海道大学名誉教授、木村汎氏だ。「人たらしの天才であるプーチン氏に安倍首相がなめられた」と見ている。

「プーチン氏は国家保安委員会(KGB)出身。スパイとして働くため、人間関係のプロフェッショナルになることを徹底的にたたき込まれた。強硬な反ロ主義だったブッシュ前米国大統領を信頼させたように、政敵を手なずけるのにたけている。安倍首相はプーチン氏との信頼関係を再三強調したが、期待を持たされただけだった」(木村氏)

 経済協力に応じることで領土問題を動かすという安倍首相の「新しいアプローチ」は難しいのか。外交評論家の小山貴氏は語る。

「日本側は日ロで経済関係を深めながら、米ロ融和から経済制裁解除の可能性を探り、それを後押しに領土交渉の進展を図るもくろみだろう。だが、“親ロ”のトランプ氏の船出は安心できなくなっています」

 その理由の一つに、小山氏は米大統領選へのロシア介入疑惑をあげる。

「トランプ氏を当選させるため、内部告発サイトにハッキングし、ヒラリー氏に都合の悪い情報を流したと米政府は見ている。トランプ氏は国務長官に親ロ派を指名し、共和党強硬派の反発が強まっています」

 米経済誌フォーブスで「世界で最も影響力がある人物」4年連続1位となったプーチン氏。

「政治家として“役者の違い”は明らかです」(小山氏)


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