北原みのり「世界一の商人の国、アメリカ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「世界一の商人の国、アメリカ」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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作家・北原みのり氏が、次期大統領がトランプ氏に決まった米国での“女性性”について考える (※写真はイメージ)

作家・北原みのり氏が、次期大統領がトランプ氏に決まった米国での“女性性”について考える (※写真はイメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、次期大統領がトランプ氏に決まった米国での“女性性”について考える。

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 子どもの頃、アメリカのドラマといえば「刑事コロンボ」だった。再放送も欠かさず観てきたし、大人になってからも何度も繰り返し観た回もある。

 特に好きなわけではないけれど、忘れられない回がある。確かサブリミナル効果を使った事件で、犯人が「アメリカは世界一の商人の国です」というようなことを、誇らしげに言うシーンがある。アメリカとは商談する男たちの国、物を売って我々は豊かな国をつくってきた、というような内容だった。「え? アメリカって商人の国なの?」と、心から驚いたのを覚えている。「商人の国」ということが、「誇るべきこと」なのかどうか分からなかったし、「夢」とか「自由」を誇るアメリカのイメージから遠いように思った。

 トランプ氏が次期大統領に決定し、久しぶりに、あの「刑事コロンボ」を思い出した。ああ、そうか、アメリカってやっぱり商人の国だったんだな、というかリアルに商人の国になったんだね、と。さらに安倍首相がさっそく挨拶に行ったトランプ氏の部屋が、ザ・金持ちの家すぎて笑った。風水で金色を勧められたのではないかと思うほど、強迫観念的な金づくし。しかも安倍さんがプレゼントしたのは金色のゴルフドライバー。「(内容を)お話しすることは差し控えたい」と安倍さんが秘密にしたがる会話は多分、カネのことだけ。商談の臭いしかしない。もしヒラリー氏が大統領に選ばれていたら、安倍さんは何をプレゼントし、何を語ろうとしただろう。


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