北原みのり「朴大統領が手にした権力とは」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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北原みのり「朴大統領が手にした権力とは」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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北原みのり「朴大統領が手にした権力とは」(※写真はイメージ)

北原みのり「朴大統領が手にした権力とは」(※写真はイメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。韓国・朴大統領の知人女性が、国政に介入したとされる疑惑から混乱が生じている今、北原氏は「慰安婦」女性たちの身を案じる。

*  *  *
「ムーダンに支配されていたのか!」という衝撃に韓国が揺れている。全国各地の抗議集会には30万人もが集まっているというが、「国民を無視している」との怒りの熱気を、私は少し羨ましく思った。日本の私たちも、かなり無視されていると思うが、こんなにも大人しいのは何故。しかもこっちのほうが、ムーダンより巨大で黒い勢力に支配されてそうで怖いんですけど。日本のメディアの反応は、「日韓『合意』が反故にされたらどうする!?」という懸念の声が目立つ。まるで自分たちも被害者だ、みたいな言いっぷりだ。

 先日、日本軍「慰安婦」にさせられた女性たちが、来日した。インドネシア、東ティモール、フィリピン、韓国の当事者と支援者が東京と大阪で話した。インドネシアやフィリピンなど、政府が日本に強い態度を取らず、被害者たちを無視してきた国の女性たちにとって、あの「合意」で手を打った韓国政府への絶望は深い。

 被害者がこれまで日本に求めてきたのは、たった三つだ。謝罪と教育と賠償。謝罪とは、首相の手紙や電話ではなく、日本の国会で正式に行うこと。教育とは、同じことを繰り返さないために行うこと。賠償とは、被害者の尊厳回復に必要最低限のこと。三つがなされてこそ「解決」だと訴えてきた声を無視したのが、あの「合意」だった。


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