(c)カトリーヌあやこ
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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「黒い十人の女」(日本テレビ系 木曜23:59~)について、脚本を手掛けたバカリズムの不倫女性に対する目線に感心する。

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 ベッキーの「ゲス不倫」で始まった本年の締めくくり(まだ2カ月弱あるけど)にふさわしいこのドラマ。「そう不倫です。ゲスい皆さんが大好きな」。脚本・バカリズムのブラックな笑いが、炸裂(さくれつ)する。

 妻がいながら9人の愛人を持つ10股不倫プロデューサー・風松吉(船越英一郎)。その守備範囲は、ほとんどテレビ局周辺。売れない舞台女優(水野美紀)、アシスタント・プロデューサー(佐藤仁美)、局の受付嬢(成海璃子)、新人女優(トリンドル玲奈)に脚本家(MEGUMI)などなど。9人まとめて、だいたいバカなんである。

「愛されたい、認められたい」という承認欲求が強く、脇が甘くて短絡的。愛人同士つるみ合い、探り合い、毎度ののしり合っては、カフェラテやあんかけ焼きそばをぶっかけられる(主に水野)。この不倫女(及び芸能界周りの女)に対するバカリズムの目線。皮肉すぎて震えるわ~。

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