自宅で由緒正しき逸品を堪能しよう(撮影/写真部・岸本絢)
自宅で由緒正しき逸品を堪能しよう(撮影/写真部・岸本絢)

 秋の夜長、うまいものを食べたくなる。そんな時ぴったりなのは、皇室ゆかりの品々。10月20日の美智子さまのお誕生日を祝いながら、自宅で由緒正しき逸品を堪能しよう!

【宮内庁御用達!その他の写真はこちら】

■青丹よし(奈良・千代の舎 竹村)
吉野葛と和三盆糖で作った落雁。抹茶入りで、奈良の木々の緑を表している。江戸時代に有栖川宮が、和歌の枕詞から命名したといわれる。それほどまでに、皇室との縁は深く長い。寒梅粉入りのピンクの落雁もあり、そちらは朱色の建物を表しているそうだ。6枚入り1390円ほか
奈良市東向南町22

■紫野味噌松風(京都・松屋常盤)
小麦粉に白味噌と砂糖を加えて練り、焼き上げた。モッチリとした生地はほんのりと甘く、味噌の香りが心地よい。明治天皇がお好きで、ご成婚25周年の祝典にも献上された。昭和天皇も気に入られ、京都御所に来た折には、侍従が店舗で買い求めたという。1箱(小)800円ほか
京都市中京区堺町通丸太町下ル橘町83

■登起波漬(山形・登起波牛肉店)
登起波漬(ときわづけ)は、米沢牛を地味噌と酒粕に漬け込んだもの。少々の水とともに、強火で焼き上げる。昭和天皇が皇太子時代の大正14年、山形訪問の折に2樽も買い上げるなど、皇族方が何度もお求めになってきた。モモ肉とロースの2種がある。モモ肉220g入り3240円から
米沢市中央7-2-3

■惣花(兵庫・日本盛)
地下硬水と山田錦、独自の惣花(そうはな)酵母で造られる純米吟醸酒。明治時代から、皇室行事や宮中晩餐会などで賓客に振る舞われてきた。昭和天皇即位式には、御用酒として納入された。香りが柔らかくて、料理をうまく引き立ててくれる。720ml(化粧箱入り)1728円ほか
西宮市用海町4-57

■美濃(神奈川・小田原みのや吉兵衛)
創業450年の老舗の自信作。淡泊で脂が少ない生のシログチ(イシモチとも呼ぶ)が主原料。和三盆糖を用い、噛むと弾力のある歯ごたえと優しい甘みが感じられる。昭和57(1982)年に初めて皇室献上を許された。同社は塩辛と梅干しを献上した実績もある。紅白各1本2970円
小田原市栄町2-7-38(錦通り店)

■昆布〆たらこ(北海道・竹丸渋谷水産)
厳冬のアラスカ海域で捕れたスケソウタラを、船上で素早く処理。そのタラコを、日高三石で採れた昆布とともに5日間じっくり漬け込む。一粒一粒が大きくしっかりとしていて、口の中でプチプチと弾けていく。約50年前から宮内庁に納めてきた海の幸である。450g入り5000円ほか
白老町虎杖浜179-5

■ニコスコーヒー ロイヤルブレンド(東京・珠屋小林商店)
コーヒー業界で唯一、現在も宮内庁に納品しており、晩餐会や園遊会に用いられている。皇室用ブレンドに最も近い味に仕上げたのが、ロイヤルブレンド。ブラジル、コロンビア、キューバ産の生豆がベース。強い香りと深いコクが特徴だ。豆と粉、2タイプある。200g入り1242円
中央区京橋1-14-10

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