「集会の参加者には『安保法制を推進した公明党を参院選で支援できない』と意思表示をしたことで、地区部長やブロック長などの学会の役職を解任された人も複数いました」(同)

 この日、登壇した千葉県在住の学会員の女性も「国会前デモに参加した夫の姿がテレビに映ったら学会の会合に誘われなくなった」と訴えた。別の女性が「言いたいことも言えない組織なんて創価の組織じゃないですよね?」と問いかけ、参加者が「そうだ!」と声をそろえる一幕もあった。

 小平氏らは参院選前の7月3日、東京・信濃町の学会総本部前で「安保法に反対の声をあげる会員を処分するな!」とのメッセージを掲げて「サイレントアピール」デモをした。ところが、本部は休館で、通行人もまばらだった。

「普段は開いている日曜に休館になったのは不自然に感じました。ただ、同様のデモは9月にも行う予定。学会本部が変わるまでやり続けます」(同)

 巨大組織を動かせるか。

週刊朝日  2016年9月2日号