彼の素顔とは…(※イメージ)
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 6月29日午後。東京高裁の法廷で、岡口基一裁判官(50)は黒い法衣をまとい、厳しい顔を見せていた。ツイッターで白いブリーフや縄で縛られた姿を披露して話題をさらった、あの裁判官だ。

「エロエロツイート頑張るね。自分の裸写真とか、白ブリーフ一丁写真とかもどんどんアップしますね」

「行きつけの飲み屋でSMバーの女王様に縛ってもらいました」

 奔放なツイート内容に対し、先月21日、東京高裁長官から「裁判官の品位を傷つけた」と口頭で厳重注意を受けたわけだが、“変態”裁判官のそしりを受けた異端のエリート岡口氏の周辺では、さまざまな意見が飛び交っている。

 岡口氏は東大法学部出身で、1994年に任官。水戸地裁や大阪高裁判事などを経て、昨年4月から東京高裁へ。中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故を巡る損害賠償訴訟の控訴審などを担当している。著書の法曹界向けの実務書『要件事実マニュアル』はベストセラーとなった。

「現職裁判官の経験や知識が詰まった内容で、判例や資料も網羅され、若手弁護士らから人気です」

 と語るのは大塚嘉一弁護士。

「ただ、半裸姿のツイートは、もっと前から有名でした。なぜこれまで何も言われなかったのか、不思議に思っていました」

 岡口氏はどんな人物なのだろうか。

 騒動になる前、岡口氏が足しげく通っていた東京・池袋の日本酒BAR「酒母」の川北耕司オーナー(38)は小学生時代、当時東大生だった岡口氏から勉強を教えてもらっていた。月謝は500円。母子家庭で生活が苦しい子供には無償で教えていた。心配になって尋ねたら、「勉強になっているし、俺は野菜炒めを食べられるだけで十分」と気にしない様子だった。昔の名残で、現在も「基一」と呼ぶ。裁判官となった岡口氏に向かって、「岡口さん」と言ってみると、「基一でいいよ」と笑いながら返されたという。「私欲のない人。人柄はまったく変わりません。白ブリーフも、昔からはいていましたね」(川北氏)

「温かくて、優しくて、他者に寄り添える方」と評するのは弁護士でゲイの吉田昌史氏。かつて酒席を共にしたことがあるといい、「LGBT(性的少数者)の話題が大きくなる前から、そうした人たちの立場に寄り添って、ツイッターなどで情報発信をしていた」と語る。

 東京高裁の処分については、意見が分かれる。

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