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室井佑月 報道番組のワイドショー化に「もうどうにもできないのかしら?」

連載「しがみつく女」

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マスコミの状況に危機感…(※イメージ)

マスコミの状況に危機感…(※イメージ)

 報道ステーションの古舘伊知郎がキャスターを降板した。室井佑月氏はそんなマスコミの状況に危機感を覚えるという。

*  *  *
 硬派な報道番組がなくなってゆく。反対に報道番組のワイドショー化が、顕著になってきている。国民は自分の半径3メートル以外のことは考えるな、ってことみたいだ。

 それってあたしたちのためになるの? もうどうにもできないのかしら?

 3月末で報道ステーションの古舘キャスターが辞めた。

 3月11日は、福島県で発生している小児甲状腺癌(がん)を取り上げた。そして、放射能と関係があるのではないか?と疑問を投げた。

 3月18日は、古舘さんがドイツへ飛び、民主的であるといわれたワイマール憲法が、どうやってナチスに蹂躙(じゅうりん)されたのかをリポートした。

 ヒトラーはワイマール憲法の条文のひとつである「国家緊急権」──「大統領は公共の安全と秩序回復のため必要な措置を取ることができる」──を悪用し、独裁者になったという。

 国家緊急権によって、邪魔者を徹底的に潰していった。集会やデモを禁止し、出版物を取り締まった。野党の動きを封じた後は、個人の動きにまで監視の矛先を向けた。

 番組では、この「国家緊急権」と、自民党の憲法改正草案「緊急事態条項」は似ている、といっていた。

 ほんとに、そっくりだ。


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