完熟果実の舌触り 森の恵みがつまった北海道産白ワイン「MORI」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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完熟果実の舌触り 森の恵みがつまった北海道産白ワイン「MORI」

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 フード&ワインジャーナリストの鹿取(かとり)みゆきさんが、日本ワインを紹介する。今回は、北海道岩見沢市の「ソーヴィニヨン・ブラン 森 2013(白)」。

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「MORI(森)」という名前のワインがある。ラベルにはブドウ園と、こんもりとした森、そして空を飛ぶ一羽のトンビが描かれている。このワインを造ったのは、北海道空知(そらち)地方の上幌(かみほろ)でワイナリーを営むブルース・ガットラヴさんだ。

 米国人のブルースさんは、ワインコンサルタントとして25年ほど前に来日。栃木県のワイナリーで働いていたとき、香り豊かな空知のワインに心奪われた。2009年、原料のブドウを育む、冷涼なこの地への移住を決めた。急斜面に拓いた畑からは上幌全体が見渡せ、後ろには森が広がる。

「秋から冬の間、森はブドウの樹を北風から守り、真夏は土壌の湿り気をちょうど良く保ってくれます」(ブルースさん)

 4年後、700キロのブドウが、どうにか取れた。ワインの命名には、森の恵みへの感謝を込めた。液体からは白トリュフ、アンズ、柑橘、そしてハチミツの香りが次から次へと溢れだす。とろとろとした質感は、熟れた果実を食べているかのようだ。

(監修・文/鹿取みゆき)

週刊朝日  2015年12月25日号


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