「五郎丸ポーズ」の流行語大賞候補ノミネートに「違和感を覚える」と謙虚に語った五郎丸 (c)朝日新聞社
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 年末の風物詩ともなっている著名人のディナーショー。一昨年にロック界のカリスマ矢沢永吉の初開催が話題を集めたが、今年の目玉は、あのポーズの、あの人!

「予約開始から半日や1日で満席になることはよくありますが、まさか30分で売り切れるなんて」

 主催するホテル椿山荘東京の担当者は驚きを隠さない。

 そう、その主役はラグビー日本代表のFB五郎丸歩(29)。代表チームの躍進に加え、「五郎丸ポーズ」や「ルーティン」が今年の新語・流行語大賞候補にノミネートされるなど、一躍時の人となっている。

 12月20日一夜限りの「五郎丸選手のスクラムトークの夕べ」のチケット(大人1万6千円)は、11月17日に発売されて即完売。キャンセル待ちも出た。先の担当者によれば、約7割が女性客で、「五郎丸さんにタックルしてもいいですか」という問い合わせもあったとか。

 当日は、五郎丸自らがラグビーW杯の秘話や、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のレッズ(豪州)でプレーする抱負などを披露する。質問コーナーや直筆サイン入りのプレゼントも予定。担当者が言う。

「食事は、五郎丸選手をイメージした和食。故郷福岡の名産のほか、ラグビーボールの形を模した料理を検討しています」

 芸能人の今冬のディナーショーの実情も覗いてみよう。

 五木ひろし=5万1500円▽松田聖子=4万9500円▽郷ひろみ=4万6千円▽工藤静香=4万5千円▽氷川きよし=4万円▽酒井法子=3万5千円(開催地や席によって価格が異なる場合も)……これらはほぼ即日完売だったといい、興行関係者によれば、最高額は五木ひろしだった。

 ほかにも、タレントのDAIGOが初のクリスマスディナーショーを開くほか、坂上忍が2年連続で開催。石丸幹二や中川翔子もそれぞれ予定している。

 今や「ディナーショーの女王」とも言われる松田聖子は22年連続の開催。今年は11月20日以降、11カ所で計24回開催する。1会場約500人なので、延べ動員数はざっと1万2千人。総売り上げは、5億円を超す計算になる。ネットのオークションで、ペア券に13万円で入札する人がいるほどの人気だ。

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