
イラストレーター・山藤章二さんによる週刊朝日の「ブラック・アングル」。このたび連載2000回を迎えた。
連載は1976年1月2日号で産声を上げた。「中ピ連」「3億円事件」「赤ヘル」。前年を賑わせたキーワードが誌面に躍る。
古典芸能や世界の名画なども巧みに取り入れ、皮肉を利かせた風刺画は人気を集め、唯一無二、似顔絵の新境地を拓いた。
「週刊朝日を最終ページから開かせる男」の異名を持つ。
「気がついたら、40年目。ここからはもう神業です(笑)」
11月10日、東京・有楽町朝日ホールの記念イベントで、山藤さんは700人を前にこう話し、沸かせた。そして、続けた。
「今は仙人の境地、世間のことはどうでもいいのです。ついてこなかったら、みなさんが悪いんですから」
※週刊朝日 2015年11月27日号