年代を問わず、肉は不動の首位!
年代を問わず、肉は不動の首位!

「納税枠の倍増」「手続きの簡略化」でさらに人気を呼んでいるふるさと納税。

 寄付する自治体を選ぶうえで、人気ランキングも気になるところだ。「ふるさとチョイス」の運営会社トラストバンク(東京都渋谷区)マーケティング責任者の吉澤哲さんによると、同サイトにお礼の品を出している自治体は現在1300ほどあり、返礼品の数はなんと4万1千件にのぼる。

 カテゴリー別で順位をつけた場合、明確な傾向も出てくるという。世間では「草食」が持てはやされた時期もあったが、サイト内の注目度は、

「年代を問わず、肉は不動の首位。1位牛肉、2位米で、あとは年末のカニ、フルーツが2~3位になることがある。肉がカテゴリー別で2位は見たことがありません」(吉澤さん)

 個別の品目ではどうか。今年4月から9月末までのお気に入り登録者のランキングを調べてもらうと、首位は「綾ぶどう豚食べ尽くしセット」(宮崎県綾町・最低寄付金額1万円)、2位は「吉備中央町産コシヒカリ」(岡山県吉備中央町・同1万円)、3位も「27年産『幻の米』新米15キロ予約」(長野県飯山市・同1万円<予約終了>)となっている。

 お礼の品の内容も年を追うごとに多彩になってきている。同サイトが開設された12年は特産品がもっぱらだったが、13年10月に「四万温泉」などがある群馬県中之条町が宿泊や買い物ができる「感謝券」を出品したところ、これが大ヒット。同町のふるさと納税担当者は言う。

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