田原総一朗「中国が出した南シナ海『工事完了』予告の本当の意味」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「中国が出した南シナ海『工事完了』予告の本当の意味」

連載「ギロン堂」

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埋め立て工事の完了予告、本当の狙いは(イメージ)

埋め立て工事の完了予告、本当の狙いは(イメージ)

 アジア諸国やアメリカとの軋轢を生んでいる中国の南シナ海埋め立て工事。中国は「工事完了」予告を発表したが、その本当の狙いとは。ジャーナリストの田原総一朗氏が、分析する。

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 6月13日に、私が信頼する中国の事情通から、「中国が南シナ海で進めている岩礁の埋め立て工事をやめる決断をした」と聞かされた。

 中国は南沙諸島や西沙諸島などで、さかんに岩礁を埋め立てて滑走路などの建設を行い、フィリピンやベトナムとの緊張が高まって、アメリカも強く埋め立て中止を求めていた。

 アメリカが中国への圧力を強めたきっかけは、CNNのニュースだという。先月、アメリカの海軍の哨戒機が、中国が埋め立て中の岩礁周辺を飛行した際、中国海軍から「出ていけ」という強い警告を数回にわたって受けた。それまでもアメリカの哨戒機が岩礁周辺を飛行したことは何度もあったが、中国側からの具体的な警告はなかったようだ。アメリカ側はこの警告を重大視して、あえてCNNで放送させた。アメリカ国民の中国への警戒感を高めるために、である。

 そして、中国が埋め立て工事をやめなければ、アメリカは事態収拾のために具体的な行動をとらざるを得なくなる、と中国に迫ったのだという。「具体的な行動」の内容については中国の事情通もつかんではいないようだが、アメリカが尋常ならざる態度を示したことで、習近平執行部と軍との間で方針に差異が生じたのだという。


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