室井佑月「安倍さんすげ~」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「安倍さんすげ~」

連載「しがみつく女」

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 国会では安全保障関連法案を巡る審議が進んでいる。作家の室井佑月氏は安倍晋三首相の答弁や態度について「変に見える」という。

*  *  *
 東京新聞の「発言」という欄に、61歳の主婦の声が載っていた。

「安倍首相の暴走にはへきえきしているが、抗議の声をあげる自民党員は、ひとりもいないのか」

 だよなぁ。あたしもそう思う。自民党議員、ひとりひとりにインタビューしたいくらいだ。ほんとにあなた、安倍さんが頭でいいと思っているのかと。保身のために黙っているのだとしたら、議員辞めたほうがいいしね。

 5月26日からの国会を、ひとりでも多くの人に見てもらいたい。安倍さんが変に見えるのは、あたしだけじゃないはずだ。

 指名されてないのに、興奮して前に出て答える。ヤジを飛ばす。質問に答えず、意味のない持論をまくしたてる……これがいちばんの問題じゃ。

 たとえば、専守防衛。今回の安全保障法制の整備で「日本が直接攻撃されていなくても、我が国と密接な関係にある他国が攻撃を受け、新しい3要件を満たせば自衛隊も集団的自衛権を行使し反撃できる」ことになる。なのに、安倍首相は、「(以前と)まったく変わらない」といいはる。新3要件の、「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」とはいったいどういうものか訊ねても、「さまざまな要素を総合的に考慮し、客観的、合理的に判断する」とドヤ顔だ。

 だから、それは答えにならない。「新安保法制だと、どっから自衛隊が武力行使をすることになるの?」。そう訊ねられて、「そのとき考える」っていわれても。


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