芸能事務所「オスカープロモーション」の猛勢が止まらない。ニホンモニターが今夏、発表した「2014上半期タレントCM起用社数ランキング」では、トップ10に3人がランクイン。i.JTB、イオンなど11社に武井咲(20)、ソフトバンクの白戸家シリーズで人気を博す上戸彩(28)は、日本通運など10社。剛力彩芽(21)が8社と続いている。
今季ドラマでも主演級が勢ぞろい。「ゼロの真実」(テレ朝系)には武井、上戸は「昼顔」(フジ系)に主演し、「あすなろ三三七拍子」(同)のヒロインは剛力が務める。同事務所の“戦略”について芸能プロ関係者がこう話す。
「事務所後援の全日本国民的美少女コンテストでスターの原石を発掘し、ギャラよりも露出を重視して売り出しています」
ベテランの米倉涼子(39)など幅広い層のタレントが所属するが、
「『25歳まで恋愛禁止』という暗黙の事務所ルールがあり、それまでは仕事に集中させるという徹底したタレントの管理も功を奏しています」(同)
だが、事務所の力だけでなく、タレントが不屈の精神力を持つこともブレークの必須条件だとコラムニストの桧山珠美氏はいう。
「剛力は同コンテストの2次審査で敗退しながらも、レッスン生を経て売れっ子ポジションを獲得。インタビューした際、休む暇がないはずなのに『仕事があることが嬉しい』と話してくれたほどタフです」
では、次のスターは誰か。前出の芸能プロ関係者は、次世代ユニット「X21」のメンバーの山木コハル(15)が注目だと太鼓判を押す。
プロドラマーの父の影響もあって芸能界に憧れ、第13回の同コンテストで演技部門賞を受賞した。
「ギターとドラムが得意な、壇蜜似の15歳。なんといっても精神力が強いです。コンテストの少し前に在籍していた有名私立中学で、大女優の娘にいじめを受けていたと心配されていました。芸能界も諦めると思われましたが、逆境をバネに歌やバラエティーで活躍中です」(前出の芸能プロ関係者)
今後、ブレークするか。
(本誌・牧野めぐみ)
※週刊朝日 2014年8月29日号