サラ・カサノバ(日本マクドナルド社長兼CEO)1965年、カナダ生まれ。91年、マクドナルドカナダに入社。2004年から約5年間、人材交流で日本マクドナルドのマーケティング本部長などに就任。「メガマック」などの生みの親とされる。マレーシア勤務を経て、昨年8月、日本マクドナルド社長兼CEOに=7月29日、「上海福喜食品」の期限切れ鶏肉問題で謝罪 (c)朝日新聞社 @@写禁
サラ・カサノバ(日本マクドナルド社長兼CEO)
1965年、カナダ生まれ。91年、マクドナルドカナダに入社。2004年から約5年間、人材交流で日本マクドナルドのマーケティング本部長などに就任。「メガマック」などの生みの親とされる。マレーシア勤務を経て、昨年8月、日本マクドナルド社長兼CEOに=7月29日、「上海福喜食品」の期限切れ鶏肉問題で謝罪 (c)朝日新聞社 @@写禁

 7月29日、「上海福喜食品」の期限切れ鶏肉問題で謝罪会見に臨んだ、日本マクドナルド社長兼CEOのサラ・カサノバ氏。しかし、そのファッションに苦言を呈すのはファッションデザイナーのドン小西氏だ。

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 いろんな謝罪会見を見てきたけどさ、はっきり言ってこりゃあ失敗だね。だまされただの、訴えるだの、この期に及んで被害者アピールってどうなのよ。それ以上に、この謝罪ファッションも失敗だよ。まあ、普通だったら、お偉いさんが頭丸めて、45度で頭を下げたまま60秒間静止……レベルの一大事だろ? 

 なのにいくら女性でも、丸首のインナーはないよ。せめて襟付きの白シャツならオシャレメガネも映えただろうし、白と黒の組み合わせで、謝罪モードもパワーアップしたのに。おまけによく見ると、右手に二つ、左手に一つ、計三つの指輪が光ってる。手だけでもこんなにつけてるんだから、ほんとは胸元も、何本ものネックレスでゴージャスに飾りたかったはず。でも直前に誰かに止められて、しぶしぶはずしてきたってところだろう。

 たしかに女性服だと、ドレッシーにならずに、しかもあらたまった印象をつくるのがむずかしい。政府の成長戦略の一つにも掲げられて、これからもっと増えてきそうな女性管理職。謝罪ファッションには、より細心のご注意を。

週刊朝日 2014年8月15日号