24年間も“母ロス” ある男性が死ぬまで抱く悲しみ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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24年間も“母ロス” ある男性が死ぬまで抱く悲しみ

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母を失った男性は…(※イメージ写真)

母を失った男性は…(※イメージ写真)

 本誌3月28日号で特集した「“母ロス”に襲われる娘たち」に多数の反響が寄せられた。

 避けられぬ母との永遠の別れ。身を切られるような苦しみのなか、子どもたちは深くて広い愛を知る。そして、その悲嘆は男性からも反響があった。

――漫画『エースをねらえ!』の台詞をきっかけに、親を見送らねばならない「いつか」に備えているのは愛知県の会社員Eさん(51)だ。

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「母ロス」を読んで本当にせつなくなった。男も女も母親から生まれたわけで、母親が大好きな存在であるのは変わりがない。

「宗方が生きている時に、俺は宗方との別れをすませてきた」

 学生のころに読んだ『エースをねらえ!』に、宗方コーチの親友がそう語る場面がある。このシーンで、大切な人と別れる時には悔いを残さないようにと決心した。親でも友達でも、してあげられることがあれば「明日やろう」ではなく、その時に実行するようにした。

「もっと◯◯してあげればよかった」「◯◯しておけばよかった」。そう思うこと自体がロスの一番の原因かもしれない。親とはいつか別れる時が来る、とまず覚悟し、笑って送り出せるようにするにはどうすればよいか日々考えている。

――個人差はあるにせよ、「母ロス」はどのぐらいの期間、続くのだろうか。編集部が40代以上の女性500人に実施したウェブアンケートで「悲しみは死ぬまで続くと思う」と答えた人は3割。この結果に共感したのは大阪府の自由業の男性Fさん(82)だ。

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 男の私でも母の生前を思い出し、「慕う心」に胸がしめつけられる。「会いたいと思う心」も再三ではない。一日一回、仏壇に向かい、亡き母が好きだった般若心経を唱える時、母と少年だった私の思い出が走馬灯のように浮かぶ。

 母を失って24年。にもかかわらず、産んで、育ててくれた母を慕う気持ちは今なお消えない。母への思いは、きっと私が死ぬまで続くのだろう。

週刊朝日  2014年5月30日号より抜粋


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