2001年11月に一般販売が開始された米マイクロソフトのパソコン用OS(基本ソフト)「ウィンドウズXP」のサポートが4月9日に終わる。

 どんな影響があるのか。

「セキュリティー上の問題点を解消するための“更新プログラム”の提供を終了させていただきます。そのため、ウイルスに感染したり不正にアクセスされたりする危険性が高まります」(日本マイクロソフトWindows本部・コマーシャルグループシニアマネージャー西野道子氏)

 一般的に、ウイルス(利用者がそのファイルを開いたりすると悪さをするプログラム)はセキュリティー上の“抜け穴”を通ってパソコンに侵入する。その穴をふさぐ役割を担っているのが更新プログラムだ。つまり4月9日以降、XPを搭載するパソコンは「鍵が壊れても誰も直してくれない家」と同じような状態になってしまうのだ。

 総務省の「平成24年通信利用動向調査」によると、サポート継続中のパソコンでも、インターネット利用者の約5割が何らかの被害に遭った経験があるという。サポートが終了したパソコンであれば、被害に遭う危険性がより高まるという。「サポート継続中のパソコンよりも約2倍、ウイルスに感染する危険性などが高まる」(同)

週刊朝日  2014年3月7日号