日本の女は、もっと男に厳しく! 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

日本の女は、もっと男に厳しく!

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

このエントリーをはてなブックマークに追加

現代の肖像 春名風花 (eAERA) [Kindle版]

北原みのり著/今村拓馬写真

B00JR5M4VM

amazonamazon.co.jp

現代の肖像 小島慶子 (eAERA) [Kindle版]

北原みのり著/戸澤裕司写真

B00JR5M3SQ

amazonamazon.co.jp

 新年にシンガポールへ旅行し、現地で働く日本男子と食事をした文筆家の北原みのり氏。日本女子にこんな格言を送った。

*  *  *
 お正月はシンガポールに行った。旅行中、シンガポールで働く30代の日本男性と食事をする機会があったのだけど、私は確信した。日本の男はどんどん海外に行くべきだよ!

 20代で「この国にいたら便利すぎて自分の力で生きている気がしない」と思い、単身シンガポールに渡った彼。お金も人脈もまるでないところから、今は会社を経営し、東南アジア全体を視野に入れたビジネスを展開しようとしている。自信に満ちているのに、全く嫌みじゃない爽やかな男性だった。何より感動したのは、彼のマナーだ。

 エスコート、というのが自然に身についているのだ。食事中も、色んな話題に花を咲かせ、かといって自慢話はせず、相手に質問したり頷いたり、オーダーを自らスマートにして、もちろんお会計は「女性には払わせません」という態度。彼曰く、「こっちの女性に、凄く鍛えられました」と。

 愛情表現をきちんとするのは当たり前、女性を喜ばせるための努力は当たり前、そんな当たり前をしなければ、誰にも相手にされない……ということに、シンガポールに来て彼は気がついたのだという。

 彼も日本ではフツーの日本男子だったのだ。フツーに女に甘え、フツーに女にご飯をつくってもらい、フツーに外ではワリカンで、フツーにオレ様。でも、そんな日本のフツーは海外では全く通用しないのだった。

 一緒に食事をした女友だち(30代)は、ショックを受けていた。「ワリカンは当たり前だし、男より多く笑うのも当たり前、そういう当たり前をしなければ、日本で男をつくれません」。

 日本の女は、もっとワガママになっていいのかもしれない。だって日本の女が男を甘やかしすぎたおかげで、日本男子が海外で通用しなくなっちゃっているのだから。ライオンが子供を崖から突き落とすように、女も男に毅然とした態度で、男を崖からどんどん突き落として、這い上がってきてもらえばいいんだと思う。それはひいては自分のために、そして男のために必要な厳しさだ。そこで今年の格言、日本の女は心に一匹マーライオンを! 男に厳しいことが、愛情だ。

週刊朝日 2014年1月24日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

北原みのり

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい