紀子さまと公務を楽しむ佳子さま(代表撮影) (c)朝日新聞社 
紀子さまと公務を楽しむ佳子さま(代表撮影) (c)朝日新聞社 

 皇族の身の回りの品は、原則ご本人かご家族が選び、税金で買われる。その品々をどう扱い、どう振る舞うか。そこには、お立場上、言葉にはできないお考えが反映されている。

 今春、学習院大に入学した秋篠宮家の次女佳子さまは、高校時代は学習院女子高等科の制服をひざ上10センチに改造したこともある「現代っ子」だ。毎年、発表されるご家族の写真では同世代で流行しているファッションを取り入れている。

 9月6日に悠仁さまの誕生日に発表された最新の写真では、佳子さまはブルーのダンガリーシャツに黒いパンツ姿。星の模様がちりばめられた、赤いひものスニーカーだった。

 実はこれは、「アドミラル」という英国のスポーツブランドと日本の若い女性向けのブランド「ダブルネーム」がコラボしてつくったもので、値段は7800円。眞子さまが着ているシャツも「ダブルネーム」のもので、4900円で販売されているという。

 同社関係者によると、佳子さまの靴はネットや外商では扱っておらず、佳子さまが暮らす赤坂御用地周辺では、新宿と、原宿の若者向けファッションビルで販売されている。同社は本誌が指摘するまで、佳子さまの購入を知らず、佳子さま本人が一般客に交じり、ショッピングに訪れ、購入されたようだ。

 しきたりにとらわれない新世代のプリンセスたち。

 ファッションは身につける人の個性を如実に表す。「御用達」の品々は、皇族方それぞれの「象徴天皇制」への思いを映し出す鏡でもあるのだ。

週刊朝日 2013年10月4日号