衰えを見せない「アベ相場」で、「中長期」で期待できる金融商品を専門家が予測。なかでも業界歴24年目のベテランファイナンシャルプランナー(FP)で「ファイナンシャルリサーチ」の深野康彦代表は「アベノミクスの大本命は、不動産株を含めリート(不動産投資信託)でしょう」と断言する。

 リートとは、投資家から集めた資金でオフィスビルをはじめ不動産物件を買い、そこから得られる家賃などを投資家に分配する商品だ。投資額は100万円以下がほとんど。少額であるうえ、上場しているので、株と同じように売買できる。

 新体制となった日銀が積極的にお札を刷って金融緩和すれば、1980年代後半のバブルのように不動産市況が活況になる可能性があり、リートにとっては追い風となる。

「メリットは、国内で運営しているため為替の変動リスクがないこと。利回りが非常にいいので、値下がりリスクも低い」(深野氏)

週刊朝日 2013年4月5日号