サムスンと分かれた明暗 エルピーダメモリが倒産は経営陣の決断力のなさ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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サムスンと分かれた明暗 エルピーダメモリが倒産は経営陣の決断力のなさ

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週刊朝日#スマホ

 4年前のリーマンショック以来、不況と言われ続けている昨今。ニュースキャスターの辛坊治郎氏は、日の丸半導体の雄にして、日本唯一のDRAMメーカーのエルピーダメモリの倒産と韓国・サムスン電子の差をこう話す。

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 何故エルピーダメモリは倒産したのか? 理由はシンプルだ。税金を投入して一時的に倒産を回避させたものの、多額の借金で首が回らないという会社の経営状態は変わらず、大規模な設備投資など、とてもできる状況になかった。

 しかも税金を投入されているがゆえに、常に「スポンサー」である経産省の顔色を窺(うかが)わざるを得ず、経営判断には手かせ足かせがはめられた。そうこうしているうちに、時代はパソコンからスマートフォンにシフトした。

 2011年にはスマホの世界出荷台数は約5億台となり、史上初めてパソコンを上回った。2015年には、世界の年間スマホ出荷台数は10億台を超え、パソコンの2倍になると予想されている。エルピーダの主力商品はパソコン向けだったのだ。

 一方で世界には、累計1兆円の巨額投資で、生産ラインをスマホ向けに作り替えた企業があった。それが韓国・サムスン電子だ。エルピーダが倒産した背景に、強烈な円高があるのは確かだが、仮にその要素がなくても、長い目で見た時に結果は同じだったと思う。何故サムスンにできたものが、エルピーダにできなかったのか? それはひとえにトップの決断力の差だ。

※週刊朝日 2012年4月13日号


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