猫ひろし 貴重な出場枠奪っていいのか? 気がとがめるカンボジア選手の実情 |AERA dot. (アエラドット)

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猫ひろし 貴重な出場枠奪っていいのか? 気がとがめるカンボジア選手の実情

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 ロンドン五輪男子マラソンのカンボジア代表を目指す、お笑いタレントの猫ひろし(34)。2月5日に行われた別府大分マラソンで自己ベストを一気に約7分更新する2時間30分26秒でゴールした。北京五輪のカンボジア代表だったブンティン選手(26)の昨年のベストタイム(2時間31分58秒)を上回ったのだ。

「(カンボジアの)五輪委員会はブンティン選手の昨年のベストタイムを更新すれば猫が代表になると説明していましたから、それをクリアした以上、猫が本当にカンボジア代表に選ばれる可能性が出てきたわけです」(スポーツ紙デスク)

 しかし、どうも合点がいかない。カンボジア人で若いブンティン選手が、なぜ代表争いら外れたのか。

 ブンティン選手は貧しい田舎町の出で、専門コーチがいたわけでもなかったが、東南アジアの大会で2位になって北京五輪に出場。ところが、五輪委と意見が合わなくなっていたところに猫の話が浮上してきた―――という流れらしい。今はスポンサーが見つかり、4月のパリマラソンでの自己記録更新を目指し、ケニアでトレーニング中だという。

 ちなみに、彼と共にトレーニングしているカンボジア女子マラソンの第一人者もいる。幼い頃に難民として渡仏し、難関大学を出てパスツール研究所に勤務する研究者になったという彼女。しかし、自分のランナーとしての可能性を知ると、「カンボジアの女性を勇気付けるために走る」と、休職したというのだ。

 猫は男子の枠とはいえ、こんな話を聞いてしまうと、貴重な出場枠を奪っていいのか?とも言いたくなる。

※週刊朝日 2012年2月24日号


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