10年ぶりに出演したNHK紅白歌合戦で、娘・神田沙也加(25)とのテレビ初共演が年末の話題を集めた松田聖子(49)。

 だが、年明けに発表された歌手別視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を見てみると、大トリのSMAPの48・2%に及ばなかったのはまだしも、松任谷由実(57)や人気バンド「いきものがかり」よりも低く、43・4%という微妙な結果に終わった。

 聖子と沙也加は、東京体育館で行われた聖子のカウントダウンライブからの生中継出演だった。ステージで白いドレスに身を包んだ二人は、坂本九の大ヒット曲「上を向いて歩こう」をしっとりと歌い上げると、親子仲睦まじく笑顔で手を握り合い、頬を寄せ合った。

 沙也加は、
「本当にうれしく思っております。母との初デュエットが紅白だなんて、贅沢で光栄です」
 と喜びを爆発させた。

 今回、「上を向いて歩こう」を選んだのは聖子自身だった。その理由について本人は、
「日本を代表する素晴らしい歌ですので、みなさんと一緒に歌えるように……」
 と説明していた。

 だが、レコード会社幹部は首を傾げる。

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三杉武

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動している。週刊誌やスポーツ紙、ニュースサイト等で芸能ニュースや芸能事象の解説を行っているほか、スクープも手掛ける。「AKB48選抜総選挙」では“論客(=公式評論家)”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当。日本の芸能文化全般を研究する「JAPAN芸能カルチャー研究所」の代表も務める。

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