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震災で評価を「上げた人」「下げた人」

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週刊朝日

 人間とは未曽有の事態でこそ本性を表すようだ。

 いつまでたっても妻で女優の沢尻エリカとの離婚騒動が落ち着かないハイパーメディアクリエーターの高城剛氏は、3月16日付の自身のブログにこう書いた。

 〈僕が選んだ場所は、国内であらゆる原発からもっとも遠い場所、西表島〉

 本人は西表島滞在を否定しているが、あたかも放射能汚染の危険からいそいそと避難したかのような書きっぷり。しかも、のどかな島の写真や著書『サヴァイヴ! 南国日本』を紹介するのだから、見た人の神経を逆なでした。

 ビートたけしが番組「情報7days ニュースキャスター」(TBS系)でこの文面を紹介し、

 「あいつですよ! 空気読めてないでしょ」

 と切り捨てたほどだ。

 “逃げた”と言えば、傷害事件で一躍“色モノ”の仲間入りをした歌舞伎俳優の市川海老蔵も、身重の妻・小林麻央を気遣ってか、いち早く九州へ移動した。

 もちろん避難するかどうかは本人たちの考えで、周りがとやかくいう問題ではないが、有名人はとかくその行動が注目されることを忘れちゃいけない。夫婦が福岡市内のコンビニなどでペットボトルの水を大量に買い込む姿が目撃されると、ネット上で〈買いしめやめろってAC(旧公共広告機構)も言ってんだろ〉〈自分さえよければいいのか〉などとバッシングの嵐が吹き荒れたのだ。

 逆に「名を上げた」人もいる。お笑いタレントの江頭2:50は震災後、自らトラックを運転し、単独で被災地の福島県いわき市まで物資を運んだという。所属事務所は「ノーコメント」を貫くが、タレントの北野誠がツイッター上で、

 〈江頭は真面目に頑張ってました。今日確認済みです。いわき市に入りましたけど……本人は純粋にボランティアで行きました〉

 と明かしている。

 盛岡市出身でサッカー元日本代表選手の小笠原満男も、自分の子どもを連れて岩手県大船渡市などを訪れ、被災者を励ました。

 俳優の杉良太郎に至っては、なんと車両12台に、2トンの水や大量の食材、ストーブ、生活用品などを積み、宮城県石巻市へ。そんな杉さまご一行は、車中に寝泊まりしながら3日ほど滞在し、避難所をまわったとか。

 ほかにも、俳優の梅沢富美男やニューハーフタレントのはるな愛、物まねタレントのコロッケ、お笑い芸人ロンドンブーツ淳……など、被災地へ物資を運んだり、炊き出しボランティアをする芸能人は多い。

 そんな中、物議をかもしたのが人気タレントの上地雄輔だ。震災当日の深夜0時から「緊急対策支援 遊助企画」を立ち上げて募金を呼びかけたのだが、実は、参加するには上地の公式携帯サイトへの入会が必要で、募金と別に月額315円かかる。このため、〈地震を利用した金儲けだ〉〈被災地に金が入るならいいんじゃない?〉と賛否両論なのだ。

 いずれにしても、彼らの“善意”が美談になるかどうかは、受け取る側の判断にゆだねられている。

 義援金にしても同様だ。AKB48はファンにも募金を呼びかけて計6億円超を寄付。SMAPは4億円超、久米宏2億円、イチロー1億円、宇多田ヒカル8千万円と高額寄付が目立つ中、岸部四郎と板東英二はそれぞれ5千円……。

 まあ、いちばん大事なのは気持ちですから。

週刊朝日


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