天気図から梅雨前線がなくなりました。東海から沖縄は梅雨明けしたので、関東甲信の梅雨明け(平年だと7月21日ごろ)が気になる方も多いはず。週末は「戻り梅雨」の所も。

梅雨明けしたのに、夏空が続かない所も

梅雨の時期に、天気図に「梅雨前線」があらわれることは、御存知の方の多いはずですね。九州から東海地方にかけては、18日「海の日」に梅雨明けしたということで、予想天気図にも梅雨前線がありません。
【豆知識】
梅雨前線とは、南の「太平洋高気圧」と北の「オホーツク海高気圧」がぶつかる所に発生します。暖かく湿った空気と、冷たい空気がぶつかるので、曇りや雨の天気になるのです。
その梅雨前線がなくなったため、東海から西では、23日土曜日頃まで夏空の続く所が多いでしょう。最高気温は30度を超える所が多く、日差しが暑く感じられそうです。
ただ、24日日曜日頃からは、名古屋や大阪など、スッキリしない天気の所もあるでしょう。「戻り梅雨」といって、梅雨のアンコールのような天気となりそうです。「梅雨明け10日」という言葉があるように、「梅雨明け」の後は10日くらい晴れる日が続く年が多いのですが、今年は「梅雨明けしたから」とはいえ、晴れの天気が続かない所もありそうです。

関東甲信 梅雨明けしない理由

東海から西が梅雨明けした一方で、関東甲信地方では、18日「海の日」に梅雨明けの発表がありませんでした。その理由がこちら。

関東甲信地方には、北の高気圧から、湿った空気が入りやすい状態が続くからです。海上を通って流れ込んでくる風は、雲のもとになる湿り気を含んでいますので、この先も雲の広がりやすい天気が続きそうです。
この状態は、東北の太平洋側でも同じこと。東北の太平洋側では、「やませ」と呼ばれ、特に注意が必要な風なのです。
【豆知識】
「やませ」とは、北東の冷たく湿った風のこと。この風が長く吹き続くと、東北の太平洋側を中心に、冷害をもたらすこともあるのです。
東京や仙台の「10日間予報」をみてみますと…

しばらく曇りや雨となるでしょう。曇りマークだけの日も、雨の降る可能性があります。この先も、お出かけにはまだ傘が手放せません。洗濯物は、こまめに片づけた方が良さそうです。
天気はスッキリしませんが、厳しい暑さは一段落するでしょう。東京の最高気温は21日木曜日は24度、22日金曜日は25度の予想です。ただ、湿度が高いので、人の多い所では、ムシムシと感じられるでしょう。気温の変化で体調を崩さないよう、ご注意下さい。
なお、夏休みで、お出かけする方は、最新の予報をチェックして下さいね。