夏から秋に移り変わったばかりの時期は、残暑が厳しい日が多いため、何を着ていけばいいのか悩む方も多いでしょう。
季節の変わり目に暑さ、寒さに悩まされないよう、残暑の厳しい日の服装選びのポイントを押さえておきましょう。

今回は、残暑が厳しい日の服装の選び方について解説します。

残暑が厳しい日の服装は半袖?長袖?

気象庁では、残暑を「立秋(8月8日頃)から秋分(9月23日頃)までの間の暑さ」と定義しています。[注1]
では、9月下旬までの各地の平均気温はどのくらいなのでしょうか。

以下では、気象庁の過去の気象データをもとに、主要な地域の9月の最高気温、最低気温の平年値をまとめました。[注2]

【各都市の最高気温と最低気温の平年値】

札幌
9月上旬:24.9℃/17.2℃
9月中旬:22.9℃/14.9℃
9月下旬:20.8℃/12.3℃

仙台
9月上旬:26.9℃/20.3℃
9月中旬:25.1℃/18.3℃
9月下旬:23.0℃/15.6℃

東京
9月上旬:29.6℃/22.3℃
9月中旬:27.8℃/20.5℃
9月下旬:25.1℃/18.0℃

大阪
9月上旬:31.4℃/23.7℃
9月中旬:29.8℃/22.1℃
9月下旬:27.3℃/19.9℃

福岡
9月上旬:30.1℃/23.3℃
9月中旬:28.8℃/21.8℃
9月下旬:26.8℃/19.8℃

那覇
9月上旬:31.2℃/26.2℃
9月中旬:30.8℃/25.9℃
9月下旬:30.0℃/25.2℃

[注1]気象庁:気温に関する用語
[注2]気象庁:過去の気象データ検索

一枚で過ごしたいのなら、七分丈のトップスがおすすめ

半袖を着用するタイミングは、最高気温が25℃を超えるか否かを基準にするのが一般的なので、残暑が厳しい時期は、ほとんどの地域で半袖を着用してもOKということになります。

ただし、上記のデータを見てもわかる通り、この時期は最高気温と最低気温の差が大きい傾向にあります。

昼は半袖1枚で過ごせても、夜は肌寒さを感じやすくなりますので、帰宅が遅くなる場合はカーディガンや長袖シャツなどのライトアウターを用意した方がよいでしょう。

半袖一枚で過ごすのは不安だけれど、ライトアウターを持参するのも面倒…という場合は、七分丈のトップスを活用しましょう。
十分丈の長袖より涼しく、かつ半袖より防寒性に優れている七分丈なら、昼も夜も快適に過ごすことが可能です。

暑さが気になる場合は、ボタン付きの七分丈シャツを着用し、袖をまくって調節してもよいでしょう。

残暑でも服装に秋を取り入れるには?

残暑が厳しい時期の日中は半袖でも過ごせますが、暦の上では秋なので、服装にも季節感を取り入れたいところです。

ここでは、残暑の厳しい時期におすすめしたい秋コーデのポイントを4つご紹介します。

■1. 秋色を取り入れる
夏服と同じ素材、デザインの衣類でも、秋色を取り入れるだけで季節感のあるコーディネートになります。
具体的には、赤やオレンジ、イエロー、ベージュ、ブラウン、カーキなどをチョイスすると、ぐっと秋らしい雰囲気になります。

秋色はトップスとボトムスのどちらか一方に取り入れればOKなので、その日の気分やコーディネートに合わせてうまく組み合わせましょう。
なお、秋色を取り入れる場合、リネンなどの涼しい素材を使用したものや、透け感のあるデザインのものを選ぶと、落ち着きと軽やかさを両立させられます。

■2. 明るめの色を使うならくすみカラーを取り入れる
白や赤、黄色、オレンジといった明るめの色を取り入れるときは、原色に近い色合いよりも、くすみがかった色を取り入れるのがおすすめです。
たとえば、同じオレンジ色でも、鮮やかなビタミンカラーより、落ち着きのあるくすみカラーを取り入れた方が、秋の雰囲気にマッチします。

■3. 小物で秋らしさをプラスする
より秋らしさを演出したいときは、ファッション小物を秋仕様にシフトしてみましょう。
たとえば、ファー付きのバッグやベロア素材の靴、コーデュロイ生地の帽子などを取り入れれば、服装を変えなくても秋感をプラスできます。

■4. サンダルは靴に履き替えるのがおすすめ
残暑が厳しい日は足元も涼しくしたいところですが、サンダルは夏のイメージが強いので、9月に入るとそろそろ「季節外れ」の印象を与えてしまいます。
半袖コーデでも、足元を靴に履き替えるだけで秋めいた印象になりますので、サンダルはフラットシューズやローシューズに履き替えることをおすすめします。

足元の蒸れが気になる場合は、メッシュ素材の靴を履けば気温が高い日でも快適に過ごしやすくなります。

残暑の厳しい日の服装はその日の最高気温・最低気温をチェックしよう!

立秋を過ぎても、9月下旬頃までは残暑が続きやすくなります。
最高気温が25℃を超える日は、昼間は半袖一枚の方が快適に過ごせるでしょう。

ただ、日が落ちる夕方以降はだんだんと気温が落ちてくる場合が多いので、カーディガンや長袖シャツなどを上に羽織って調節するのがおすすめです。
特に帰宅が遅くなりそうなときは、その日の最高気温と最低気温の両方をチェックした上でコーディネートを決めるのがポイントです。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の予想気温をもとに最適なコーディネートを提案する「服装指数」をWEBサイト上で公開しています。
服装指数は地域ごと、時間帯(朝・昼・夜)ごとに分けて掲載していますので、お出かけの際のコーディネート選びにぜひご活用ください。