インフルエンザ?風邪?……迷ったときの判断基準、実は“間違い”が多い!?

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学級・学校閉鎖が相次ぎ、今年もインフルエンザの流行シーズンを迎えています。手洗い、うがいの励行が推奨され、マスク着用の人も多く見かけますが、みなさんが考える風邪とインフルエンザの違いは何でしょうか。 「高熱が急に出たらインフルエンザ」「インフルエンザ予防接種をしているから自分はかからない」「熱がおさまったから、もう職場に復帰してもOK」「長時間同じ環境で生活し、予防接種を受けた二人なのに、一人はインフルエンザを発症し、もう一人は元気でピンピン! この違いってなぜ?」。── このような解釈や疑問をよく耳にしますが、重くなりやすい疾患だけあり、誤った解釈は避けたいところですね。 「高熱が出ないから、インフルエンザではない」←この判断は間違いです インフルエンザ(influenza/ラテン語)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、「一般の風邪症候群」とは分けて考えるべき、「重くなりやすい疾患」といわれています。 確かに、インフルエンザに罹患したとき、高熱とともに急激に体調が悪化するケースが多いようですが、実は高熱が出ないインフルエンザもあるのです。実は、インフルエンザB型に感染した場合、高い熱が出ないこともあるのです。 ●インフルエンザA型 →急激に38~40度の高熱が出る ●インフルエンザB型 →37〜38度程度の発熱や微熱などで、高熱が出ない ここで、■ 2017/18シーズン インフルエンザワクチン株を整理しておきましょう。 ■ A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09 ■ A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2) ■ B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統) ■ B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)(引用:国立感染症研究所) 今季・2017/18シーズンは上記4つのインフルエンザに分けられ、最初に「B」と記された〈山形系統〉と〈ビクトリア系統〉が「B型」インフルエンザウイルス。B型に感染した場合、腹痛や嘔吐、下痢などの消化器系の症状は見られるものの、高熱が出ないといわれています。 このときに心配な点が「高熱が出ていないから自分はインフルエンザではなく、風邪を引いただけ」という誤った解釈。この解釈で通常通り会社や学校に行く、あるいは外出先で人と会う……といった行動をとれば、間違いなくその人が保持するウイルスを周囲に撒き散らしてしまうことに……。 「予防接種をしているから自分はかからない」←これも間違いです 予防接種をしたからこの冬はインフルエンザにかからない……と思っている方も多いようですが、逆に、予防接種をしたにもかかわらず、インフルエンザで会社を10日休んでしまった……という話もよく耳にしますね。 先に説明した通りインフルエンザにはタイプがあり、一度「A型」にかかっても、同じシーズン中に「B型」にかかってしまうことがあるのです。このとき「じゃあ、予防接種なんて無意味では?」という疑問を抱く方もいますが、予防接種は文字通り予防に基づく処置。さらにその根底に、次のような考えがあります。 ■インフルエンザ予防接種がもたらす効果 ■体質等によって、ワクチン接種ができない人の感染リスクを減少できる ■一集団で80%以上の人が予防接種を受けていれば、高齢者や小児、基礎疾患を持つ人などの死亡、重篤状態といったハイリスクを回避できる ■一集団で80%以上の人が予防接種を受けていれば、集団予防接種の意義が高まる ■敵(ウイルス)が体内に侵入時、機敏に反応できる免疫システムを作ることができる ■体内の免疫システムが感染前に敵をやっつける態勢に入ることができる ■体内に侵入してきたウイルスをすぐにやっつけ、感染に気づくことなく済んでしまうことも ■2015~2016シーズンでは、A型2種類、B型2種類のインフルエンザウイルスに対応したワクチンによって、より多くの種類のインフルエンザウイルスによる重症化を防ぐことが可能に。 これらの効果を知ると、予防接種を受ける必要性、意義が理解できますね。 「熱がおさまったから、もう職場に復帰してもOK」←これも間違いです 何より、インフルエンザに罹患したら一日も早い回復に努め、職場や学校に復帰するべきタイミングを誤らないようにすることが大切です。 ただし、症状が緩和しても体内にはウイルスが残っていますので、会社や学校で定められた期間、もしくは下記を参照に自宅でじっくり治すことを心がけましょう。 日常生活に戻る際の目安期間 ■発症後、最低5日間は安静にして回復に努める ■熱が平熱に戻った日から最低2日は安静にして回復に努める 焦るあまりウイルス保持者が無理して(誤って)出勤すると、社内に感染が広がり、業務に支障が出かねません。学校であればまたたく間に感染が広がってしまうことになりますので、十分に注意したいものですね。 ちなみに市販されている「◯枚セット」で売られているような安価なマスクは、空中に漂うウイルスを防御できないといわれています。 ■ インフルエンザウイルスの大きさ → 約0.1マイクロメートル(µm) ■ 一般的な不織布マスクの繊維の隙間 → 約5マイクロメートル(µm) 「マイクロメートル(µm)」といわれても実感しにくいところですが、0.1µmは1万倍して1mmになる大きさと言われれば、その小ささがわかりますね。 とはいえ、病み上がりで出社・登校する方はマイク着用を心がけましょう。 これはウイルス保持者のくしゃみ、咳などに伴うウイルス飛散をさけるため。「病み上がり時のマスク着用は「マナー」レベルではなく、「必至」レベルとおぼえておいてくださいね。 最後に。かかる人とかからない人の違いは、日頃の行動にあった!? また「同じ環境で生活し、予防接種も受けた同年齢のA君とB君なのに、A君はインフルエンザを発症し、B君は元気でピンピン! この違いなぜ?」といった疑問もよく耳にしますね。 でも、普段の二人の生活ぶりをよくよく聞いたら……、 ●A君は、深酒、睡眠不足、疲れが慢性化していたお疲れモードの人だった ●B君は、運動、快眠、食事などに普段から気を配っていた元気モードの人だった この違いを知れば、A君よりB君のほうか免疫力が勝っていることがわかりますね。 つまり、同じインフルエンザウイルスに感染していたにもかかわらず、疲れきって弱まったA君の免疫はウイルスに打ち勝つことができず、B君はウイルスをやっつけてしまう強い免疫力を備えていた……という違いがあったのです。 ── もちろん生活全般を改善することは困難ですが、インフルエンザが重篤化すると気管支炎、肺炎などの合併症を引き起こすこともあります。高齢者、乳幼児、学生さんと一緒に住んでいる方や、そうした人と接する機会が多い方、人と会うことが多い方の場合は、特に気をつけたいものですね。

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