桜の後に見ごろを迎えるのが「芝桜」。桜の美しさに負けず劣らずの華やかさをもつのが芝桜です。
その姿は「花のパッチワーク」とも称されますが、美しさをより引き立たせるため、各地で工夫した植え方がされているのも魅力の一つ。
4月中旬から5月上旬に見ごろを迎える芝桜ですが、「花のパッチワーク」を見たことがない方も多いのではないでしょうか?
── 今回、甚大な震災の被害にあわれた九州の皆さまに、芝桜の美しさが少しでも届くことを祈り、記事を配信させていただきます。

日本有数の芝桜の名所、埼玉県秩父市「羊山公園」
日本有数の芝桜の名所、埼玉県秩父市「羊山公園」

芝桜ってどんな花?

芝桜と「桜」が名前に入っていることから日本の花だと思われがちですが、実は原産は北アメリカなのです。
地面をはうように育つ多年草で、春以外に花が咲いていないときの姿が芝生のように見えることから「芝桜」という和名になったといわれています。
芝桜は育てやすい植物としても知られています。
花を育てるのに水やりは大事ですが、芝桜は乾燥に強いという特徴をもった珍しい植物です。
そのため、水のやりすぎには注意ですが、比較的育てやすいのが魅力でもあります。

色とりどり、品種が豊富な芝桜

芝桜には品種が様々あり、そのカラーバリエーションの豊富さが人気でもあります。
複数の品種の芝桜を植えて、その配色を楽しむことができるのも芝桜ならではの楽しみ。
芝桜の人気の品種をいくつかご紹介しましょう。
・マックダニエル・クッション
濃い目のピンクで大きな花びらが特徴。暑さ寒さに強く丈夫な花で育てやすいため人気の品種です。
・オーキントン・ブルーアイ
淡い青紫で深い切れ込みが入った独特の形が人気。芝桜の中でも珍しい青系のため重宝されます。
・リトルドット
純粋な白にもかかわらず、たまにピンクの花が咲くという不思議な花。落葉することがないのも特徴的です。
・多摩の流れ
ピンクのまわりに白い縁取りがされていることから、「キャンディーストライプ」との別名をもっています。

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