仕事が忙しい時などはついつい外食に頼ってしまう、だけど、栄養が偏らないか心配。そんな風に考える人もいるかもしれないが、最近では、食材や栄養バランスにこだわった健康志向のお店が増えている。健康管理にも気を付けて外食したい!という人にお薦めのウェブサイトが登場した。

 先進国の肥満や生活習慣病問題、開発途上国への食糧支援などに取り組むNPO法人「TABLE FOR TWO International」(東京都港区)は、健康によい“ヘルシー”メニューが食べられる飲食店の情報に特化した検索サイト「ヘルメシなび」を7日に公開した。

 このサイトでは、「ヘルメシマスター」と呼ばれる、管理栄養士や栄養士ら約10人が厳選した飲食店約220店を紹介。自然派和食や野菜がメーンの食べ放題メニューがあるレストラン、麺やスープ・トッピング全てに野菜を使ったラーメン店など、さまざまなお店が掲載されている。

 現在は、東京都内の店舗が中心だが、順次全国に拡大し、2015年末には2500店、3年で1万店の掲載を目指すとしている。

 飲食店は、「野菜たっぷりヘルシー居酒屋」や「免疫力アップごはん」、「夜の駆け込みヘルシーごはん」といった独自の40カテゴリとエリアから探すことができる。検索結果の画面には、店舗の住所や問い合わせ先、ヘルメシマスターのお薦めポイントなどが表示される。そして、グルメ情報サイト「ぐるなび」とも連携しており、店舗の最新情報が確認できる。

 また、健康的な食事に関する情報のほか、店舗の紹介も兼ねたコラムも掲載。さらに、ユーザーがお薦めの店舗情報を投稿できる機能も備えており、投稿された情報は「ヘルメシマスター」がきちんとチェックしてからサイトに反映するのだという。

 同法人によると、既存のグルメサイトにはあまりない、 “ヘルシー”を軸にした店舗検索を実現しようと開発。また、同法人は、開発途上国の飢餓と先進国の生活習慣病の解消に同時に取り組む“TABLE FOR TWO(TFT)”も展開。これに賛同した店舗では、同取り組みの基準に則ったTFTヘルシーメニューが出されており、このメニューによる売り上げのうち20円が、途上国の子どもたちの食糧支援に寄付されている。

 今のところ、「ヘルメシなび」で掲載している店舗の多くは“TFT”に参加していないが、今後は掲載店舗のTFT参加数を増やしていき、社会貢献につながるサイトにしていきたいとしている。

 自分の健康管理に気を付けつつ、途上国の子どもたちへの食糧支援にも役立てそうなこのサイト。外食する際にはチェックしてみてはいかがだろうか。