「賞味期限切れ食品はいつまで食べられるか」その答えを出す"ある計算式" (1/4) 〈プレジデントオンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

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「賞味期限切れ食品はいつまで食べられるか」その答えを出す"ある計算式"

安易に五感で判断してはいけない

※写真はイメージです(GettyImages)

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【図表1】賞味期限が表示されている食品は、期限が切れた後、緩やかに劣化してゆくが一定期間は食べられる

【図表1】賞味期限が表示されている食品は、期限が切れた後、緩やかに劣化してゆくが一定期間は食べられる

【図表2】

【図表2】

【図表3】

【図表3】

消費者庁は、賞味期限切れの備蓄食品の安全性や品質を確認したうえで3月、フードバンク団体に贈呈した。食品を積み込んだ車の前で、井上信治内閣府特命担当大臣と団体代表が無菌包装米飯を試食した

消費者庁は、賞味期限切れの備蓄食品の安全性や品質を確認したうえで3月、フードバンク団体に贈呈した。食品を積み込んだ車の前で、井上信治内閣府特命担当大臣と団体代表が無菌包装米飯を試食した

【図表4】

【図表4】

 賞味期限の切れた食品は、いつまで安全に食べられるのか。科学ジャーナリストの松永和紀さんは「安易に五感で判断してはいけない。消費者庁が賞味期限切れの食品について『食べきる目安となる期限』を設定している。これを応用するのがいいだろう」という――。

●賞味期限切れ問題は一概には答えづらい

「消費期限」切れ食品は、安全性に懸念があるので食べてはいけない。でも、「賞味期限」は品質がベストの期限なので、過ぎていても食べて大丈夫……。この違い、かなり浸透してきました。

 とはいえ、思いませんか? 賞味期限切れはいつまで大丈夫なの? 1週間? 1カ月? それとも1年?

 私も、消費者からしばしば質問を投げかけられるのですが、こう答えます。「わかりません」。

 なーんだ、と思わないでください。食品やパッケージの種類、保存条件などによって大きく変わってくるので、その食品について詳しい話を聞かないと答えられないのです。

 ところがこの春、消費者庁がこの“難問”への考え方をまとめました。国の省庁が持っている災害用備蓄食品に限定して、ですが、賞味期限切れでも食べられる、いや、食べきってほしい「目安」を示したのです。

 安全や品質を確認するための検査を行い、熟慮に熟慮を重ねての目安。その結果、賞味期限切れの備蓄食品をフードバンク団体や子ども食堂に寄付し、安心して使ってもらえるようになりました。これは興味深い! その考え方を応用すれば、私たちの家にある賞味期限切れの食品を食べきる目安も検討できそうです。詳しくご紹介しましょう。

●賞味期限切れの食品は、品質が緩やかに劣化する

 まずは念のため、基本情報を押さえておくと、「消費期限」は弁当や調理パン、そうざい、生菓子類、食肉、生めん類など品質が急速に劣化しやすい食品に付けられるもので、「食べても安全な期限」です。したがって、期限を過ぎたら食べない方がよいのです。

 一方、「賞味期限」は、定められた方法により保存した場合に「おいしく食べられる期限」。菓子やインスタントラーメン、缶詰、レトルト食品など、品質劣化が比較的遅いさまざまな加工食品に付けられています。


●食品ロス削減を呼びかけながら廃棄

 賞味期限切れ食品の寄付について、消費者庁食品ロス削減推進室の堀部敦子課長補佐は、「なにより安全を守らなければならない、と考えました」と話し始めました。

 消費者庁の検討のきっかけは食品ロス対策。中央府省庁には災害用備蓄食品計100万食が保管されており、賞味期限切れに伴って毎年、20万食が入れ替えられます。

 ところが、20万食はこれまで多くが廃棄されてきました。消費者庁は「賞味期限切れは、食べられる。食品ロスを削減しましょう」と旗を振っているのに、自分たちは捨てていたのです。


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