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【地球の旅人　東苑泰子の東遊西撮記】　第９回　フィンランド　数えきれない湖と終わりのない森と時を越えた教会と

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ヴィリニュス（リトアニア共和国）　　スズキ・イントルーダー・クラブ・フィンランド。リトアニアの首都ヴィリニュスの宿で偶然出会ったのが、日本のスズキの大型バイク、イントルーダーを愛するフィンランド人ライダーたちだった。バルト三国をツーリング中

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オウル　　中央市場前広場の屋台。鉄板の上では、鮭や小魚とつけ合わせの野菜がグリルされていた。北緯65度の町の市場では、鮭も笑顔も豪快だ

イヴァロ　　カフェで食べたビュッフェ・ランチ。肉にコケモモ・ジャムを添えるのは北欧の定番

ヌルメス　　フィンランド東部の伝統食。左下のパイは、カルヤラン・ピーラッカといい、ミルクで炊いた米粥をライ麦や小麦の生地に包んでオーブンで焼いたもの。北海道より北にある国でもお米を食べると知り驚いた。どこでお米を作っているのか聞いたが答えが得られなかった

イナリ湖　　湖と森。フィンランドは、数えきれないほど多くの湖とどこまでも続く森が国土だった

パルタニエミ　　そして森の中に小屋が点在していた

カヤーニからパルタニエミ　　国内にはきれいな舗装道路が張り巡らされていた。ある地方の町と村を結ぶ国道では、交通量がさほど多くないのに、車道と自転車レーンが分かれていた。歩道は想定されていないようだった

ヨエンスー　　北カレリア博物館で見たフィンランド伝統住居の紹介ビデオ。フィンランドはサウナで知られているが、このビデオを見て、フィンランド人にとってサウナは設備ではなく、住居の一部であり文化なのだと学んだ。1930年代以前のサウナには煙突がなかったそうだ

ヘルシンキ　　カンピ静寂の礼拝堂。ヘルシンキ中心部の繁華街に、外の喧噪を遮断する静寂な空間が設けられている。木造の礼拝堂には聖壇がなく、木材のなめらかな材質を感じ天井からわずかに差し込む柔らかい自然光に包まれて、安らかな一時が過ごせる。また人々と出会い語らう場として、教会と市の社会福祉課が共同で運営している

ヘルシンキ　　テンペリアウキオ教会。ヘルシンキの町は岩盤の上に建設されており、その岩をくりぬいて造られた教会があった。礼拝堂は天井から光を取り入れて明るく、内壁は剥き出しの岩盤で、音響効果抜群

ヘルシンキ　　車道と自転車専用レーン

ケリマキ　　ルーテル派木造教会。ケリマキ教会は、木造教会の中では世界最大といわれている。入口から奥までは45メートル、幅42メートル、一番高いドームの部分は37メートルもあるそうだ。座席は3000席、立ち席を合わせると5000人が入れる。まるで村ごと収容できるシェルターのようだ

ケリマキ　　ケリマキ教会の乞食の木像展覧会。フィンランド中部では、19世紀始めのフィンランド戦争の傷痍軍人をモデルにした像が教会や鐘楼に置かれ、今でも、村の貧しい人たちのための支援を募る献金箱に使われている

ヘルシンキ　　ヘルシンキ大聖堂とロシア皇帝アレクサンダー2世像。ヘルシンキのシンボルであるルーテル派教会の広場には、ロシア皇帝の銅像がある。フィンランド大公だったアレクサンダー2世の時代に、それまでのスウェーデン支配から解放され自由を謳歌し、フィンランドの民族的基礎が築かれた。そのため、開明君主として敬愛されている

カヤーニ　　志願兵記念像。第一次世界大戦時、フィンランドの独立を夢見た大学生やエリート層の若者たちの間で、志願兵運動が展開された。彼らはここで出会い、ドイツに渡り軍事訓練を受けた。フィンランド独立後の内戦では白衛軍で活躍し、ソ連の支援を受けた赤衛軍に勝利した

ヘルシンキ　　世界平和の像。1990年にモスクワ市から寄贈された。この像の除幕式を行った当時の市長は、後に、「この像は我々の防衛的勝利である。なぜならソビエトは当初レーニン像を与えようとしていたから」と語ったという

カヤーニ　　第8代大統領ウルホ・ケッコネン像。「大物」と題されたこの像のモデルは、1956～1982の長きにわたり、NATO諸国とともにワルシャワ条約機構加盟国との通商を絶やさずフィンランドの独立を維持したリーダーだった。故郷に立つ抽象的な銅像は、その時代性を表現しているのかもしれない

ヘルシンキ　　街灯。北欧らしいすっきりとしてユーモラスなデザインの街灯が、西埠頭に置かれていた

ヨエンスー　　工芸センターで伝統織りを習う婦人。この町では、築100年以上の建物を改装し、100年の歴史を持つフィンランド工芸協会と協同して、2006年、中心部に工芸センターを開設した。ここで伝統技術を習い、作った製品を売ることもできる。併設のカフェは心地よく、国内外から訪れる人々が増えて、町の活性化に大きく貢献している

リエクサ　　ピエリネン野外博物館のスタッフ。彼女たちが着ているのは、カレリア地方の伝統衣装の普段着。カレリア地方の伝統的建物が移築された広い敷地内を歩き、屋内の展示を見ると、この地方の林業の歴史と重要性がよく分かる

ヨエンスー　　古着屋。とても程度のよい古着や靴・バッグ、そして日用品が売られていた。女性用のシャツは3～5ユーロ。私が店に入った時は、年配客が多かった。ここなら年金生活でも身なりを整えることができそうだ

ユヴァスキュラ　　ストリート・コンサート。公園前道路の一部を封鎖して、若者の野外コンサートが始まるところだった。夜8時半だが、まだ陽は沈まない。北緯62度、夏の夜は長い

ヴィリニュス（リトアニア共和国）　　スズキ・イントルーダー・クラブ・フィンランド。リトアニアの首都ヴィリニュスの宿で偶然出会ったのが、日本のスズキの大型バイク、イントルーダーを愛するフィンランド人ライダーたちだった。バルト三国をツーリング中

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