第47回 秋葉原「AKIBAカルチャーズ劇場」支配人 鈴木美紗乃さんインタビュー パート1 |AERA dot. (アエラドット)

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第47回 秋葉原「AKIBAカルチャーズ劇場」支配人 鈴木美紗乃さんインタビュー パート1

文・原田和典

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鈴木美紗乃さん(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

鈴木美紗乃さん(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

2013年10月、劇場創立記者会見。アップアップガールズ(仮)、DiVA、愛乙女★DOLL、TOKYO TORiTSU これで委員会の4ユニットが登場(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

2013年10月、劇場創立記者会見。アップアップガールズ(仮)、DiVA、愛乙女★DOLL、TOKYO TORiTSU これで委員会の4ユニットが登場(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

楽屋の壁(2013年10月)(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

楽屋の壁(2013年10月)(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

楽屋の壁(2015年10月)(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

楽屋の壁(2015年10月)(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

(画像協力・AKIBAカルチャーズ劇場)

 夏休みは終わったが、アイドルの季節は終わらない。

「アイドルを輝かせている人々」に光を当てる当シリーズ、今回から秋葉原「AKIBAカルチャーズ劇場」支配人の鈴木美紗乃さんのインタビューをお届けする。

 同劇場は、秋葉原の新たな情報発信拠点を目指して2013年10月1日にオープン。アキバエリア最大級のシアターとしてアイドルや声優のライブ、アニメ上映、ボカロ関連イベントなど日本を代表するポップカルチャーの公演をほぼ毎日開催し、この10月から12月にかけては新シリーズも行なわれる。

 所在地を秋葉原にした理由は? 幻のマップ劇場とは? AKB48劇場をどう思っているのか? いろいろ尋ねてみた。

<第1回 楽屋の壁を見ると、「今のアイドル界のみなさんには殆ど出ていただいたかな」と思います>

――AKIBAカルチャーズ劇場、満2周年おめでとうございます。ところで以前から気になっていたんですが、なぜ秋葉原という場所を選んだのですか?

鈴木 以前、ソフマップ1号館さんの8Fで「マップ劇場」をやっていたんですけど、そこが閉館してしまったのでもう一度秋葉原で劇場をやりたいと思ったこと。つくばテレビの本社が秋葉原に近い日本橋にあること。昔から馴染みのある場所でアイドルの劇場をしっかりやりたい、ここをアイドルの拠点にしたいという気持ちで始めました。秋葉原にはAKB48劇場さんもありますが、狭き門で抽選に通らないと入れない。もうちょっと気軽にアイドルを見れる場所があったらな、と思ったんです。

――AKB48劇場(2005年12月開館)の存在はデカいです。

鈴木 私は劇場ができてから1~2年ぐらい通っていました。当時は抽選とかもなくて、いけば見れるという感じだったんですけど、楽曲が素晴らしいしオリジナル曲もいっぱいある。そこにいけば毎日、公演が行なわれていて、同じセットリストで。それを何日間も見ていると、メンバーがちょっとずつ成長していくのがわかって、それがまた楽しかったり(笑)。ドン・キホーテの建物に入って劇場の中に一歩踏み入れると、非日常的空間が広がって、あの場所で完結する一つの世界があって、魅力的でしたよね。高橋みなみさん、前田敦子さん、星野みちるさん・・・まだチームAしかない頃です。そのときに「その劇場だけで見れるアイドルっていいなあ」と思いました。

――カルチャーズ劇場の建設計画が具体的になったのは? 鈴木さんが「私が支配人になります」と立候補したんですか?

鈴木 違います(笑)。上司に「君はアイドル好きだから支配人をやってみたら」と、支配人を任された感じですね。計画が動き出したのは、劇場ができる1年ぐらい前(2012年頃)からでしょうか。もともと(つくばテレビは)放送の会社なので、社を挙げての企画というよりは新しい挑戦という感じで細々とスタートしました。

――「座ってアイドルを見る」という経験も新鮮です。

鈴木 座りのままだと、どうしても盛り上がりが制限されるところもあるんですけど、逆に出演者の足元まできっちり見えると思います。ほかの会場だと違う見せ方をするグループもここに来たら会場に合うやり方を考えてくださって。この前はBELLRING少女ハートさんとPassCodeさんが一緒に出るイベントがあったんですけど(9月13日の「@JAM NEXT Vol.21~黄昏のアフターサマーパーティー~」)、いつもと違う、着席制に合うセットリストでした。お客さんからも「今までこういうの見たことなかった」という感想をいただいて、場所と出演者がリンクした瞬間だなと思いました。

――2年前には真っ白だった楽屋の壁も、今ではサインで埋め尽くされています。

鈴木 単独で登場するアイドルには必ず書いてもらっていますね。第1弾はアップアップガールズ(仮)さんだったんですけどけっこう控えめに書いてあって、そうしたら次は愛乙女☆DOLLさんだったかな、すごい大きく書いて、それからみんないかに大きく書くか、という感じになってますね。最初の壁が全部埋まって、最近はお手洗いの壁が埋まっていっています。壁を見ると、「今のアイドル界のみなさんには殆ど出ていただいたかな」と思いますね。

――これまでの公演でとくに忘れられないものは?

鈴木 去年の新人公演の最終日、アイドルネッサンスさんには本当にグッときました。新人公演の初日の頃は「知ってる人は知ってる」という状態だったと思うんですが、ライブを見てこそ良さがわかるというか、見たら絶対好きになってしまうグループなので、どんどんお客さんも増えて、「アイドルネッサンスのライブはいいよ」って口コミも相当あったんじゃないでしょうか。あの公演でワッと人気に火が付いたんじゃないかと思います。毎日すごいライブをしてくれて、最後の日はその総決算みたいな形で、とにかく圧倒的でした。夏を振り返った作文を読んだんですけど、聞いていてウルっとするようないい内容でした。

 LinQさんは毎回ご本人たちが企画を考えてくれるんですよ(隔週木曜に定期公演。当シーズンの初日は10月15日)。毎回5人の選抜メンバーで出てもらっています。去年の夏の公演は海賊がテーマで、旗とかを自分たちで作って、壁に張って、劇場をディスプレイしてくれた。その熱量のすごさ、公演に対する思いの強さが嬉しいですね。劇場を自分たちで飾るという発想を、私たちが逆に見習わなきゃと思うぐらい。LinQさんはAKIBAカルチャーズ劇場が始まってから2年間ずっとレギュラーをお願いしていますね。うちの劇場のことを大切に思っていただいて本当にありがたいです。 [次回10/26(月)更新予定]

■AKIBAカルチャーズ劇場オフィシャルサイト
http://akibalive.jp/
■AKIBAカルチャーズ劇場オフィシャルツイッター
https://twitter.com/AkibaCultures?ref_src=twsrc%5Etfw


(更新 2015.10.15 )


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プロフィール

原田 和典(はらだ・かずのり)

 北海道出身。ジャズ誌編集長を経て、現在は音楽、映画、演芸など様々なエンタテインメントに関する話題を新聞、雑誌、CDライナーノーツ、ウェブ他に執筆。著書は『元祖コテコテ・デラックス』『世界最高のジャズ』他多数、共著に『アイドル・ソング・クロニクル2002-2012』等。ブログ「原田和典『ブログ人』」に近況を掲載。twitterアカウントは @KazzHarada

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