――そんななか、第2回目の開催を決断されたわけですね。

橋元 ひとりでも多くのお客さんに楽しんでいただきたいというか、きれいごとじゃなくて、こういうイベントを高いお金を払って見に来てくれるお客さんに楽しんでもらいたいんです。そうじゃないと寝覚めが悪いというか……日々スタッフがシミュレーションしながらプランを練っている感じです。

――ぼくは昨年、アリーナじゅうをぐるぐる回って楽しみました。アプガのオープニングで勢いがついて、朝から晩まで動き回って、「こんなに多くの隠し部屋があったのか」と驚いたり、時には移動中のアイドルとすれ違ったりもしました。

橋元 横浜アリーナみたいに、ひとつの建物の中に様々な会場があるところって、ありそうでそんなにないんですよ。そういう意味でいうと@JAMには最適の場所であるとは思いましたね。ただ、今年は運動会をしないんです。去年、大きな場所は「ストロベリーステージ」だけでした。通常、「横浜アリーナのライヴ」と言った場合、この広い会場で行なわれます。ただ、去年は大きな会場はここだけで、それ以外の会場との規模に差がありすぎた。そこで、昨年、運動会に使用した体育館も今年はライヴ会場にすることにしたんです。ここは1500人ぐらい収容できるんですよ。大きなステージに立ちたいと思っているアイドル・グループは多いし、それならライヴ会場にしたほうが@JAMの本質には合っているんじゃないか、ということです。

――昨年は100組が登場しましたが、今年はどんな感じですか?

橋元 120組ぐらいになりそうです。新しいグループもどんどん出てくるので、そういう方もお誘いしようと思うと、増えますね。僕が全部見て回って、選んだアイドルだけが登場します。

――それだけの数を見て回るのは莫大な時間、情熱が必要です。ビジネス感覚以上に、アイドルというものに愛情がなければできないと思います。

橋元 そうですね。「仕事」という感覚だけだと大変かもしれないです。やっぱり興味がなければ……。「好きです!」と言ってしまうと問題がありますけど(笑)

――制作者側が愛情を持っていれば、それはファンにも伝わると思うんです。橋元さんは@JAM関連の様々なイベントの時もできる限り客席にいて、しっかりアイドル達のステージを見届けています。

橋元 スタッフが優秀ですから、僕も落ち着いて見ていることができます(笑)。イベントを演者やファンの皆さんと同じ目線で見ることが大事なんじゃないかと思っているので、絶対見るようにしていますね。「良かったね」って(出演アイドルに)伝えるのも見ていないとできないですし。さすがに「EXPO」はステージ数が多すぎて、全部を見ることはできなかったですが、ステージを客席から見る姿勢は変えないようにしたいなと思っています。[次回8/17(月)更新予定]

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