書評『怖い絵のひみつ。』中野京子著 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《今週の名言奇言 (週刊朝日)》

怖い絵のひみつ。 中野京子著

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斎藤美奈子書評#今週の名言奇言

怖い絵のひみつ。

中野京子著

978-4041053881
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下に敷かれた藁は、飛び散る血を吸わせるためのものです。

 中野京子『怖い絵』が出版されたのは2007年。名画の読み解き方を物語的・社会的な背景まで含めて解説したこの本は大ヒット。その後、4冊のシリーズに成長し、もっか展覧会も開催中だ。

『怖い絵のひみつ。』はその展覧会(「怖い絵」展)に合わせて出版されたガイドブック。出品された主要な14作品を解説する。

 解説を読むだけでも、もう怖いですからね。たとえばドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」(1833年)。白いドレスを着て目隠しをされた女性が描かれている。16歳の元女王が処刑される直前の姿だという。

〈右側には(略)タイツを穿いた死刑執行人が、切れ味の悪そうな大きな斧を携えて、ジェーンの準備が整うのを待ち、左側では2人の侍女が(略)茫然と座りこんでいます〉。お、斧で首を切る!?


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