書評『大きな森の小さな家』ローラ・インガルス・ワイルダー著/安野光雅イラスト・翻訳 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

大きな森の小さな家 ローラ・インガルス・ワイルダー著/安野光雅イラスト・翻訳

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山本朋史書評#話題の新刊

大きな森の小さな家

ローラ・インガルス・ワイルダー著/安野光雅イラスト・翻訳

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 日本ではNHKで放送されて大ヒットしたアメリカのテレビドラマ「大草原の小さな家」を覚えている人も多いだろう。大きな森にある丸太造りの小さな家に住む主人公のローラとその一家が厳しい大自然に立ち向かう物語だ。その物語を画家の安野光雅さんが親子で楽しみながらできる英語独習絵本にした。
 安野さんの持論は、「学習は試験のためではありません。学習は自分のために、おもしろいからやるのです」。その言葉どおり本書では英語と絵をならべて、英語の難しいところを絵でおぎなう形にしてある。アメリカの開拓時代に鹿肉の燻製を作ったり、ブタを殺して血の一滴も無駄にしなかった生活を何枚もの可愛い絵を付けて興味深く見せる。この本を見れば、英語の読めない人でも、何とか原書で読んでみたいと思うに違いない。実際、英語オンチの私も語注、対訳つき別冊を片手に時間をかけて読んだ。朗読CDを聴いてリスニング力も上がる仕組みだ。シリーズは何十冊か続く予定。もうすぐ90歳になる安野さんのアイデアと情熱に驚かされる。

週刊朝日 2015年11月20日号


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