撮影/写真部・松永卓也
撮影/写真部・松永卓也

「おばかキャラ」としてテレビで人気を博したりゅうちぇるさん(25)。2016年にぺこさんと結婚し、18年7月には長男が生まれた。そんななか、改めて注目を集めているのが、りゅうちぇるさんの子育てへの向き合い方だ。コラムやイベントなどを通じて、子育てでの奮闘や、その考え方を発信している。「りゅうちぇるさんの育児に対する姿勢が当たり前の世の中になって欲しい」「りゅうちぇるさんのやり方でやったらうまくいった」などと、SNSではりゅうちぇる流の育児論に勇気づけられている人も多い。10月7日発売予定の書籍『こんな世の中を生きていくしかないなら』(朝日新聞出版)でも、育児に対する率直な考えを語っている。どういった思いで育児に取り組んでいるのか、その原点にあるものは何か。りゅうちぇるさんに聞いた。

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――ぺこさんとはどのように育児を分担されているのでしょうか。

 母乳をあげること以外の育児はぼくにもできます。だから、ぺこりんとは特に役割分担とかは決めずに、お互いに気づいたときに、臨機応変に必要なことをしている感じですね。

 家事でもお互いに得意なことはありますよ。例えば、ぺこりんは洋服を触るのが好きなので、洗濯をしたり、たたんでくれたりします。ぼくは食器洗いをよくします。でもそれは役割分担というか、生活していく中で自然とそうなっただけですね。

――書籍では「イクメンって言葉が苦手」とありました。いいことのようにも聞こえますが、どうしてでしょうか。

「イクメンオブザイヤー」を受賞したことがあるのですが、男の人が育児をしているから褒められるのはおかしいなと思いましたね。だって、自分の子どもなんだから、育児をするのは当然のことですよね。ぼくが受賞するなら、ぺこりんも受賞したらいいのに、と思いました。

「イクメン」という言葉が、これまでの子育てのあり方を変えるため、というのはわかるんですが、「イクメン」と言われても誇らしく思えない。男の人の育児が当たり前になって、「イクメン」という言葉がなくなればいいと思います。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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