“自撮り人妻熟女”写真家・マキエマキが「昭和B級エロ」を表現する理由 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“自撮り人妻熟女”写真家・マキエマキが「昭和B級エロ」を表現する理由

マキエマキさんがさまざまな熟女に扮して撮影した作品(以下同)

マキエマキさんがさまざまな熟女に扮して撮影した作品(以下同)

 SNSには無数の自撮り写真がアップされているが、写真家・マキエマキさんの “自撮り人妻熟女”写真はひときわ強烈な存在感を放っている。現在、54歳のマキエマキさんは、ラブホテルやうらびれた路地裏などに赴いて自撮り撮影を行い、“昭和B級エロ”を表現し続けている。2019年から20年にかけて、たて続けに2冊の写真集も刊行。このような写真を撮るようになったきっかけは、2015年に行きつけの飲食店で開催された「セーラー服ナイト」というイベントだったという。

【写真】マキエマキさんの「昭和B級エロ」の世界

「みんなでセーラー服を着て飲むというイベントでしたが、この時のためにセーラー服を買いまして、自撮りしてSNSに載せたら反響がすごかった(笑)」

 当時、マキエさんはフリーランスのカメラマンで、風景や建築、商品、人物の撮影などで幅広く活動していた。49歳にしてセーラー服で味をしめたマキエさんが次に挑戦してみたのは、ホタテの貝殻ビキニ。その飛躍っぷりに驚かされるが、マキエさんは純粋に人が見て面白いと思うものを追求してみたいという気持ちから、自然とホタテの貝殻ビキニが思い浮かんだという。

 ホタテの貝殻ビキニ姿で撮影したのは、東京駅前、中野の商店街、銀座四丁目交差点、はては福島の雪の安達太良山頂など。もちろんどれもゲリラ撮影だ。写真の中のマキエさんはどれもいい笑顔を見せている。その次に手掛けたのが「空想ピンク映画ポスター」シリーズ。ロケ地や衣装にこだわって撮影し、「団地妻 ピンクのエプロン」「秘湯 奥まで覗いて」「マキエマキのお風呂でビバビバ」などといった、いかにもなタイトルやキャッチコピーをつけて昭和感満載のポスターを作り上げた。こちらのマキエさんは主演女優になり切っており、妖艶な表情を見せている。いずれも、マキエさんがのびのびと楽しそうに作品を作っていることが写真からしっかりと伝わってくる。
撮影:マキエマキ

撮影:マキエマキ

 撮影にはマキエさんの夫が全面的に協力。撮影現場に同行し、マキエさんが構図を決める時に代理でポーズを取ったりしている。本業はグラフィック・デザイナーで、「空想ピンク映画ポスター」の制作ではデザインを担当しているという。

 マキエさんとしては、“自撮り人妻熟女”で人に面白がってもらえるものを追求していたつもりだったが、SNS上で男性から露骨に性的なコメントを投げかけられて面食らうことに。

「ババアがこんなことやってて面白いでしょう? という感覚で写真をアップしていたのに、見知らぬ男からまともに女として食いつかれたので驚きました。ほんとにひどい“クソリプ”だらけで気持ち悪かったです。リアルな知り合いにセクハラされるよりも嫌でした。また、世の中には熟女を性的対象として見ている人がこんなにも多いことにも驚いたんです」


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