(1)向かい合わせに安置しない……これは「対立祀り」といってNG。どちらかにお参りをしているときに、もう一方にお尻を向けることになるため失礼にあたると考えられています。


(2)上下に置かない……神棚の下に仏壇を安置すると、どちらに手を合わせているのかわかりにくいため、仏壇は座位で、神棚は立ってお参りする、というような配置であればよいでしょう。それが難しければ、仏壇に対して、神棚は右上に設置して、中心をずらすとよいといわれています。

■お神札には有効期限はあるの?

 ご加護自体には、期限は存在しません。ただ、毎日、持ち主の災厄を払い、お守りしていただいていることを考えたら、お疲れにもなることでしょう。古いお神札は年末にお返しをして、新しいお神札を迎えるのがよいとされています。

 年末に大掃除をするとき、神棚もきれいにして、1年経った古いお神札や御守りは近くの神社にお返ししましょう。いただいた場所の神社でなくても問題ありません。その際に新しいお神札をいただき、12月30日までには取り換えます。12月29日は「二重苦」につながり、31日は「一夜飾り」になって、よくないとされていますので避けるように。初詣のときにお神札をいただいてもいいですが、年末、きれいに掃除をした部屋に神様をお迎えして新年を迎えるのがよいでしょう。
 
 家にいつでも手を合わせる場所があるというのは、心のより所になるばかりか、神様をより身近に感じられてご加護を受けやすくなるかもしれません。神様が気持ちよく居られる神棚を作って、苦しいときだけではなく、毎日手を合わせることを習慣づけてみては?(スローマリッジ取材班・日高良美)