(写真はイメージ/GettyImages)
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 コロナ5類移行で、世間はコロナ明けムードに。うれしい反面、気乗りしないイベントや人付き合いが増えることを面倒に感じる人も多いのではないだろうか。早稲田大学スポーツ科学学術院教授で精神科医の西多昌規さんは、「人間関係の悩みは、実は“やめてもいい”ことで悩んでいるケースも多い」という。考え方・行動を少し変えるだけでスーッと心が軽くなることも多いそうだ。西多さん監修の『やめてもいいこと86 心の疲れをとる事典』(朝日新聞出版)から、人間関係で心の疲れを生むNG言動を紹介する。

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 例えば、学生時代の友人などプライベートなつながりであれば、話が合わないグループに無理をしてまでとけ込む必要はありません。昔は仲がよかったけど、生活環境やいまの立場などライフステージが変わると話が合わなくなってしまうということはよくあること。

 生活が違いすぎて相手の悩みに共感できない、自分の境遇に満足していないので嫉妬してしまうなど、理由はさまざまですが、話していて楽しいと思える日がまた来るまで距離を置くのがいいでしょう。

 しかし、会社の同僚やママ友といったグループであれば、ある程度、とけ込む努力が必要になる場面もあります。新たな人間関係を築くときは「時間のかかる人」と「すぐにできる人」の二つのタイプがあります。人によってコミュニケーションには「時間差」があるのです。

 たくさんの友人を持つことに生きがいを感じる人もあれば、数は少ないけれど深く長く付き合える友人に価値を見出す人もいます。友だちの定義には「個人差」があるのです。この「時間差」も「個人差」も個人の特性によるものなので、周囲に合わせたり、変に焦ったりする必要はまったくありません。自分のペースで仲よくなれる他者が見つかれば、それでいいのです。

■「誰からも好かれたい」という思いは心が疲れる

イラスト/うのき
イラスト/うのき

「誰からも好かれたい」という思いは、多かれ少なかれ誰もが胸のうちに秘めているものです。仕事上の付き合いであれば、ある程度他人とうまくかかわっていけたほうが、仕事がしやすいというメリットがありますが、「いい人でいなければ」という気持ちが強くなってしまい、疲弊してしまうのであれば、思考回路を変えたほうがいいかもしれません。

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すべての人から好かれるのは無理